TOP>>レポート>>MATCH OF THE WEEK>> #41 5/6 東京都リーグ1部 早稲田ユナイテッド vs FC GIOCO世田谷
matchreport

#41 5/6 東京都リーグ1部 早稲田ユナイテッド vs FC GIOCO世田谷

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #41

荒天の中での試合は、早稲田ユナイテッドが3ゴールを奪って勝利

5/6(日)15時10分 早稲田大学 東伏見グラウンド
東京都社会人サッカーリーグ1部
早稲田ユナイテッド 3-0 FC GIOCO世田谷

雷雨で試合が中断

試合開始直前、それまで晴れ渡っていたグラウンド上空を雨雲が覆う。

そして、大粒の雨が降り出した。そんなイレギュラーな天候の中、先にペースを掴んだのはFC GIOCO世田谷だった。セカンドボールを拾うと、素早く縦に展開。3トップを走らせて相手を押し込んでいく。

GIOCOは駒澤大学サッカー部OBの選手達が中心となっている。駒大サッカーの真骨頂とも言える、縦に鋭く速い攻撃を幾度となく見せた。

自陣からのセットプレーでも、早稲田はショートパスで始めるが、GIOCOは前線にロングボールを供給する。対照的なチーム同士の対決でもあった。

早稲田ユナイテッドも次第にペースを取り戻す。16分、右サイドからMF松井亮太がサイドを変え、左で受けたFW中島健太がドリブルからシュートを狙う。相手にブロックされたが、サイドチェンジでフリーの選手を活かした攻撃だった。早稲田は、キャプテンの松井が至る所に顔を出し、パスを呼びこむ。彼のキープでリズムを作り、攻撃を仕掛けていく。

互いに主導権を奪い合う、スリリングなゲームが繰り広げられていた。しかし前半25分を迎えようとした頃、再び雨足が強まると、雷も鳴り出した。一気に天候が荒れ、審判はやむなく試合を中断した。空の様子を気にする選手達。少し雨が弱まり、審判団、そして両チームの選手がピッチに出てくる。試合再開だ。

「中断している間に戦い方を確認し、切り替えられた」と、早稲田・今矢直城監督は話した。早稲田は相手の攻撃にしっかり対応していく。すると前半33分、先制に成功する。左サイドでパスを受けた中島が、ライナー性のクロスを送る。これに飛び込んだのは松井。左足で合わせるダイレクトシュートで、ゴールに流し込んだ。

ショートカウンターがハマった早稲田

後半に入ると、早稲田が主導権を握る。9分、松井が遠めからシュートを狙うも、ゴール右へ逸れる。1分後には、右サイドを崩してゴールへ押し込む。追加点かと思われたが、オフサイドの判定によりゴールならず。GIOCOも、少ない攻撃機会をゴールに結びつけようとする。14分、ペナルティエリア内でキープしたFW馬込司が、相手ディフェンダーを背負いながら振り向きざまにシュートを狙う。

風がどんどん強くなり、それはベンチ席に立てたテントが吹き飛ばされてしまうほどの強風だった。だが、ピッチの選手達にはそんなこと関係ない。試合終了のホイッスルが鳴るまで、走り続けるだけだ。

◆前後のページ | 1 | 2