#36 4/28 関東リーグ2部 前期 第4節 三菱養和SC vs ACアルマレッザ飯能
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #36
三菱養和SC 意地の同点も
直後の失点で初勝利ならず
4/28(日)17時 三菱養和会調布グラウンド
関東サッカーリーグ2部 前期 第4節
三菱養和サッカークラブ 1-2 ACアルマレッザ飯能
養和らしさが全く出せない
ACアルマレッザ飯能は、三菱養和SCの特徴をしっかり分析していたようだ。GKが、「飛び込むな!」という指示をフィールドプレーヤーに送る。安易に奪いにいけばかわされる。そのことを充分に分わかっていた。決して飛び込まず、かといって引いて守りを固めるわけでもない。前から圧力をかけることで、養和の選手から自由を奪っていく。
養和は前半、全くと言って良いほど前にボールを運べなかった。攻撃を司るMF加藤宏輝とMF本橋良太は、相手の厳重なマークにあった。彼らがボールを持つと、すかさず相手が寄せてきてパスを出させない。そのため、養和はシュートらしいシュートを打てなかった。
守備でも、養和は相手のサイド攻撃に苦しんだ。シュートはしっかりブロックしていたが、いつ決壊してもおかしくなかった。すると26分、先制点を許してしまう。ただ、サイド攻撃からではなく直接FKだった。DF二瓶勉が、ゴールやや左からパワーとスピードのあるシュートを、ネットに突き刺した。駆け引きで、あえてGKの立っている方へ蹴り込まれた。
同点に追いつきたい養和だったが、攻撃の糸口は掴めないまま。それどころかピッチ中央で、相手の網に引っかかる場面も目立った。“らしさ”を出す前に潰されてしまう。前半の養和にゴールの予感は漂わなかった。
本来のサッカーを取り戻し、巻き返すも・・・
「珍しく、厳しく言った。」
ハーフタイム、三菱養和・漆間信吾監督は、選手達を奮い立たせようとした。
そして、それが後半の巻き返しに繋がっていく。後半立ち上がり、養和のパスが相手陣内で繋がる。いつものサッカーが戻り始めると9分、ペナルティエリア手前でのパス交換から加藤がシュート。
ミートこそしなかったが、相手を押し込んで掴んだ、この日初めてのチャンスだった。完全に主導権を握るには至らないが、五分に渡り合える所まで戻してきた。