#35 4/28 高円宮杯U-18プレミアリーグ 第3節 東京Vユース vs 清水ユース
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #35
Jユース同士の対決は
ヴェルディユースの圧勝で幕を閉じる
4/28(土)11時 稲城市・ヴェルディグラウンド
高円宮杯U-18 プレミアリーグEAST 第3節
東京ヴェルディユース 5-0 清水エスパルスユース
ここまでリーグ戦2試合を1勝1分の東京ヴェルディユースは、清水エスパルスユースと対戦した。後半のゴールラッシュもあり、5-0と完勝を収めた。
中央を固める相手を崩しきれず
前半2分、ヴェルディユースがいきなりチャンスを迎える。右サイドを抜け出したFW前田直輝が、得意の左足に持ちかえてシュート。枠を捉えらなかったが、早速掴んだ決定機だった。その後もサイドを何度も崩すが、中央を固める相手に最後の一手が出ない。清水ユース・GK八谷惇希が、最後尾から「連動しろ!」と仲間に声をかけ、チームを統率する。20分、中島のパスを受けたMF安西幸輝が、左足で狙うも相手GKが触る。これで得たCKでは、中島のボールにDF宮地元貴がフリーでヘッド。しかし、またしてGKのビッグセーブに阻まれた。
それでも前半途中から、ここまで下がり目の位置からゲームを組み立てていた中島が、相手ゴールの近くでプレーするようになる。すると41分、中島のパスを受けたFW菅嶋弘希が倒される。ゴールほぼ正面で獲得したFKを蹴るのは中島。カーブのかかったシュートは、ゴール左へ吸い込まれた。「壁を越えれば入ると思った」と中島が言うように、ここまで好セーブを見せてきた清水ユース・八谷も、反応できなかった。
相手の足が止まった所を容赦なく突く
1点リードで迎えた後半5分、ヴェルディユースが追加点を挙げる。左サイドからMF品田賢祐が鋭いクロスを入れると、FW高木大輔がスライディングシュートを決めた。勢いづいたヴェルディユースは11分、相手陣内でボールを奪うと前田が持ち込み、左足で強烈なミドルを突き刺して3-0。
前半、相手の攻撃を何とか凌いできた清水ユースだが、この日の気温の高さもあって、後半に入って運動量がガクンと落ちた。対するヴェルディユースは、自分達のペースで試合を運んでいる。どこでスピードを入れるかも、自分達次第だった。そのため、スタミナの消耗を最小限にとどめることができた。
球際の主導権も、ヴェルディユースが握った。特に後半は、相手陣内で奪う回数が増加。サイドを起点にしながら、中央での細かいパスワークも見られるようになった。振り回される清水ユースは、ついて行くことができない。そして27分、ゴール正面から中島のミドルシュートが決まり4点目を奪った。34分には、途中出場のMF中野雅臣にもゴールが生まれた。攻撃ばかりに目がいきがちだが、守備も安定しており、危ない場面はほとんどなかった。
攻守に渡って相手との差を見せたヴェルディユースが、5-0で勝利し2連勝を飾った。