#26 3/25 東京カップ 2次戦 準決勝 FC KOREA vs 東京23FC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #26

試合ごとに成長を見せる東京23FC　関東リーグの先輩、FCコリアを撃破

3/25（日）12時45分　赤羽スポーツの森公園競技場
東京都社会人サッカーチャンピオンシップ　2次戦
準決勝　FC KOREA 0-1 東京23フットボールクラブ

素早い攻守の切り替えが光った前半

今シーズンから関東2部に昇格した東京23FCにとって、関東1部のFC KOREAは格上のチーム。そんな相手に対し、東京23FCは「チャレンジャーの気持ち（米山篤志監督）」で臨んだ。

両チーム通じて最初のチャンスは東京23FCに訪れる。前半4分、右サイドを抜け出したFW田村聡がクロスを送る。中央の選手には合わなかったが、ファーサイドで受けたMF三沢慶一が折り返し、FW山本恭平がシュート。相手GKの好セーブに阻まれたが、スピードあるアタックで作った決定機だった。

東京23FCは、立ち上がりからシンプルに最前線のFW小林大騎に当てる。小林のスタメン起用について米山監督は、「明確な特徴がチームのエッセンスになると思った。彼も新しいチーム、新しいやり方の中で、取り組む姿勢を見せていたので試そうと思った」と話す。監督の起用に応えるように、小林は正確なポストプレーで攻撃の起点になった。

東京23FCは、中盤でボールを奪うと素早く攻める。28分、山本恭と田村のパス交換からラストパス。MF渡邉敬人がシュートも、相手GKが弾く。東京23FCの切り替えの早さが目立つが、KOREAもサイド攻撃で対抗。黄永宗選手兼監督は言う。

「相手が3バックなので、サイドにはスペースが生まれる。そこを突いていこうというプランだった。」

そして21分、東京23FCがこの日最大のピンチを迎えるKOREAに左サイドを突破され、ペナルティエリア内への侵入を許す。ラストパスを中央で合わせられ、KOREA先制かと思われた。しかし、ゴールライン手前で東京23FC・DF飯野大造がクリアし、難を逃れた。

0-0で迎えた後半、東京23FCは細かくパスが繋がるようになった。加えて、セカンドボールへの反応でも相手を上回った。これによってポゼッションが上がり、主導権を握った。このことについて、米山監督はこう話す。「前半は相手もフレッシュだし、パスワークがうまくいくとも思っていなかった。選手達には、そこで投げやりになったり変に開き直るんじゃなくて、しっかり向き合ってトライすることが大事だと話した。その積み重ねが、後半になって生きたと思う。」