#13 11/26 J2 第37節 FC東京 vs ジェフ千葉
山口退場直後の32分、FC東京が遂に先制ゴールを挙げる。途中出場のFWロベルト・セザーのパスをペナルティエリアで受けたFWルーカスが、右足で豪快にネットに突き刺した。待ちに待った得点に、FC東京サポーターが陣取るゴール裏は文字通りお祭り騒ぎとなった。一人少なくなったジェフもゴールを奪おうと向かってきたが、バイタルエリアでは森重、今野のCBコンビが完全に封じ込んだ。後半は、ジェフにチャンスらしいチャンスを作らせなかった。
得点後もFC東京は、前がかりになった相手から中盤でボールを奪っては、ショートカウンターを仕掛け続けた。スコアこそ1点止まりだったが、何度もチャンスを作った。後半はFC東京サポーターに向かって攻める形になったため、サポーターも楽しめたのではないだろうか。結局、試合は1-0で終わり、FC東京がホーム最終戦を勝利で飾った。味の素スタジアムに集まった2万人以上のサポーターに、笑顔でJ2優勝・J1昇格を報告することができた。
試合後、大東和美チェアマンからキャプテン・今野にJ2優勝シャーレが手渡された。サポーターに促されながら、シャーレを天に掲げた。サポーターの「ウィーアートーキョー」の大合唱を聞きながら、選手達は優勝記念Tシャツを着て記念撮影を済ませた。
大熊清監督の挨拶の後、全員でスタジアムを一周した。スタンドからは無数のフラッシュが光っていた。ゴール裏に辿り着くと、選手達は大熊監督を胴上げし、指揮官は一度だけ宙を舞った。そして、サポーターに促されて大熊監督、今野、ルーカス、羽生が「シャー!」をやるなど、誰もが嬉しそうに、楽しそうに時間を過ごした。
(了)
試合後の大熊清監督(FC東京)の挨拶
昨シーズンは悔しい思いをさせてしまいました。今シーズンはまた皆さんの力を借りて、1年でJ1昇格とJ2優勝をすることができました。皆さんの力がなければこの苦しいシーズン、昇格、優勝は難しかったと思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです。ここにいる皆さんはクラブの一員だと思っています。
これからもFC東京のクラブ力を上げるために、このスタジアムをいっぱいにするために、皆さんと共に更にクラブ力を上げて、FC東京がアジア、そして世界に出られるように皆さんと一緒に頑張っていくことが一番大事だと思っています。本当に言葉が見つからないですけども、心から感謝の気持ちでいっぱいですし、これからもFC東京をよろしくお願いします。本当にありがとうございました。