#13 11/26 J2 第37節 FC東京 vs ジェフ千葉
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #13
11/26(土)17時30分 J2 第37節 FC東京 1-0 ジェフ千葉(味の素スタジアム)
1年で“戻るべき場所”へ生還した首都・東京のクラブ
FC東京味の素スタジアムに入場すると、1枚のポストカードを受け取った。表には選手達の笑顔とゴール裏のサポーター達の姿が写っていた。裏面を見ると、こんなメッセージが記されていた。
『 来シーズンからJ1に復帰いたします。今年も熱いご声援ありがとうございました 』
16時57分、FC東京のフィールドプレーヤーが姿を現し、ゴール裏・バックスタンド・メインスタンドへと挨拶に向かう。ゴール裏は満杯、バックスタンドもかなりの人で埋まっていた。FC東京の選手紹介が始まると、いくつものゲーフラが揺れた。MF羽生直剛、MF谷澤達也の紹介時には、ジェフユナイテッド千葉サポーターから大ブーイングも起こった。FC東京サポーターは、試合前に「You’ll never walk alone」を歌いあげ、17時30分、キャプテン・DF今野泰幸を先頭に選手が入場。ジェフのキックオフで試合が始まった。
試合はお互い慎重に入り、静かな立ち上がりとなる。徐々にFC東京がポゼッションをしながら攻め手を伺い、ジェフが守ってカウンターを狙うという構図になる。だが、20分まで両チームともシュートがなかった。最初のチャンスはジェフに訪れる。22分、MF村井慎二がドリブルで持ち込んでシュート。これをGK塩田仁史がファインセーブで凌ぐ。直後のCKをクリアすると、カウンターでMF羽生直剛がFC東京最初のシュートを放った。ジェフは村井、MF深井正樹の単独突破で打開を試みる。しかし、周りのフォローがなく、FC東京の守備陣が素早く囲んで奪い取る。FC東京もMF石川直宏のドリブルや両SBのオーバーラップから攻め込むも、ゴールは奪えない。前半はスコアレスで折り返した。
後半に入ると、開始からFC東京が猛攻を仕掛ける。1分、右サイドからのクロスのこぼれ球を石川が狙うもサイドネット。5分には、DF森重真人がFKを直接狙うもジェフ・GK岡本昌弘に弾き出される。前半には見られなかった、相手ゴール前での細かい崩しからフィニッシュに繋げる場面も出てきた。しかし、FC東京は攻め続けるもゴールが奪えない。そんな中で迎えた30分、試合の流れを決定付ける出来事が起きる。ジェフ・MF山口慶が2枚目のイエローカードを受け、退場となったのだ。