#6 9/10 関東リーグ1部 後期 第5節 FC KOREA vs さいたまSC
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #6
9/10(土)16時 関東1部 後期 第5節 FC KOREA 0-1 さいたまSC(赤羽スポーツの森公園競技場)
関東サッカーリーグ1部 後期 第5節が行われた。今シーズン残り3試合となった今節、赤羽スポーツの森公園で顔を合わせたのは3位・FC KOREAと2位・さいたまSC。勝点差2と接近している状況でFC KOREAは勝てば2位に浮上する。FC KOREAは3試合を残して1位との勝点差9と、既に1位・Y.S.C.C.がリーグ優勝をほぼ手中に収めていた。Y.S.C.C.が3連敗する、という条件付きでFC KOREAにもリーグ優勝のチャンスは残っているが。
たとえ優勝が無理だとしても、JFL昇格を賭けた大会に出場が可能となる“リーグ2位”が、この時期の2チームのモチベーションになっていた。しかし、今シーズンに限ってはそれも存在しない。例年であれば、関東1部の2位に全国地域サッカーリーグ決勝大会の「(出場)補充枠」が与えられるのだが、昨年のレギュレーション変更(※文末に補足説明)により今年は与えられない事が決まっている。
この日の2チームにとっては“相手より上の順位でシーズンを終える”という、純粋にチームの名誉を賭けての一戦となっていた。
攻撃に転じられないコリア
序盤から主導権を握ったさいたまSCは、左サイドから淡々とボールを繋いで前進を図る。対するFC KOREAは前線から積極的にボール保持者へ迫り、相手の攻撃の芽を潰し続けた。その結果、FC KOREAは10分以上もの時間を自陣で過ごす事となったが、危ない場面をひとつも作らせなかった。
「1点を先に入れたほうが試合を有利にもっていけるというのは基本なので、常に毎試合そう思って取り組んでいる。」とFC KOREAの李清敬監督は話す。
守るFC KOREAはFW金載東やFW姜豪らが積極的にボールを追い回す。すると流れは徐々にFC KOREAへと傾いた。ところが流れが傾いたことこそが自ら招いた罠だった。 FC KOREAが作り出したひとつの攻撃のインターバルは、その終了をもって自らに隙を与えた。前半15分、さいたまSCにカウンターの機会を与えると、MF清水大輔にループシュートを放り込まれた。西陽が強く差し込む赤羽スポーツの森公園で、FC KOREAはペース配分を誤った感じが否めない。
GK李成珍は「(流れが傾きかけたところで安心したことが)少なからずあったと思います。守備の意識がスタートに比べたら欠けていたかなと思います。中途半端なミスでやられたので勿体無かった。」と振り返る。
FC KOREAは早々と先制を許してしまった。スコアが動いたとしてもまだ前半序盤。 試合はさいたまSCが攻め、FC KOREAが守るという構図をそのままに時間を費やしていった。
「失点しても引かずに(ラインを)上げていこうという意識でセンターバックの二人と話していました。それは1点を取られた後でもやれていたと思うので、次の試合も続けていきたいと思います。」(李成珍)