#3 8/27 東京都サッカートーナメント決勝 FC町田ゼルビア vs 専修大学
120分の戦いの決着はPK戦へ
試合は膠着したまま延長を戦い、PK戦を迎えることになる。
PK戦ではゼルビアのGK修行が専修大1本目となるFW町田のシュートを防ぐ。
修行は延長戦で相手選手の膝を顔面に受けており、ドクターに付き添われながら朦朧とした状態でプレーを続けていた。1本目以降は全員が得点し、ゼルビアが5-4で勝利した。FC町田ゼルビアは東京都サッカートーナメントを初制覇を達成した。
長年FC町田ゼルビアに在籍していた酒井は次のように語った。
「優勝は感慨深いです。長年(町田でサッカーを)やってきてよかったです。地域決勝を上がった頃と比べると、この大会で求められるものが大きく変わった。以前は『勝てたらいいね』くらいでしたけど、今は周りの期待を感じている。」
次週、いよいよ天皇杯の本戦が始まる。
「常に次の試合のことしか考えていない。どこが対戦相手でも楽な試合は無い。一つずつ、目の前の試合で良い内容を求め、結果を出し続けていく。」(ポポヴィッチ監督)
一つの試合を大事にし、積み重ね、進行形で歴史を作っているFC町田ゼルビア。昨年はJ2・東京ヴェルディに勝利した。今年はJ1・ヴァンフォーレ甲府が待ち受けている。まずはそのステージにたどり着きたい。
(著者プロフィール)
龍星ひかる(りゅうせい・ひかる)
1985年、岐阜市出身。2005年に上京後、2008年からはJFLや地域リーグなど社会人カテゴリの魅力に惹かれ、ブログ『ここからJリーグ』にて観戦レポートを執筆。主な寄稿先にブログメディア『SPORTS PLANET』がある。