#21 横河武蔵野FC(JFL)と東京23FC(関東1部)の練習試合レポート
まだ準備段階の東京23FC
大敗となった東京23だが、まだ調整の時期とあって、米山篤志監督はこの結果をあまり気にしていない。
「(関東リーグ)開幕はまだ先なのに、あまりに出来てしまうのも違う気がします」
3/17(日)から東京カップ・2次戦を控えてはいるが、4/7(日)のリーグ開幕戦まで、まだ時間はある。これから少しずつ100%に持っていくつもりだ。
監督同様、FW山本恭平もこのTMには意味があったと言う。 「皆どこかで、『行けるんじゃないか』という気持ちがあったと思います。今日の大敗をキッカケに、また気持ちを引き締められればと思います」
新加入選手が多く、彼らをチームに適応させている段階だ。そのため、コンビネーションが合わないのは当然といえば当然。むしろ、これから良化していく可能性がある事はポジティブに受け止めて良いだろう。トレーニングマッチとはいえ、JFLのクラブに冷や水を浴びせられた。これから何をしなければいけないのか、皆が考える契機となったはず。東京23FCにとっては、自分達の現在地を知る事が出来た。
爆発の予感 横河武蔵野FC・富岡大吾
横河で目を引いたのは、2ゴールを挙げた富岡。コンディションも上がってきているように映るが、「あまり良くないです」と苦笑いを浮かべる。最近はフィジカル系のメニューを多くこなしており、身体に負荷がかかっているという。ただ、本人は手応えも感じている。
「まだ100%ではないけど、身体を追い込んでいるので、良い準備は出来ています」
その富岡は現在、横河がトライしている4-2-3-1のワントップを務める。シュートの意識が、コンディションが良くない中での2点に繋がった。自身2点目はクロスを頭で合わせたものだが、特に左サイドのDF遠藤真仁とはホットラインを形成している。
「遠藤がボールを持ったら良いクロスが来るので、動き出しは意識しています」と、富岡は信頼を置いている。自身は二桁ゴールを目標に掲げている。最前線の彼により多くのゴールが生まれれば、横河の順位は自ずと上がっていくだろう。
(了)