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#18 1/26 スフィーダ世田谷FC 2013シーズンファン感謝祭

選手主導でアットホームな会に

また他のサポーター達は、昨シーズン限りでスフィーダを退団した選手達にプレゼントを持ってきていた。それを今シーズンからクラブスタッフに加わった千葉恵美さん(昨シーズン限りで現役引退)が代表して受け取った。これらのことからも、このクラブがいかにファン・サポーターに愛されているかが分かる。「感謝すべきは選手達」と川嶋は話してくれたが、互いの気持ちがしっかり通じ合っていると感じさせる出来事だった。

会が佳境を迎えると再び春田さんが登場し、長渕節でのトークや歌で皆の笑いを誘っていた。そして選手達の出し物が始まり、人気急上昇中の『ももいろクローバーZ』を踊る。少し照れながら踊る彼女達を、ファン達は暖かく見守っていた。

ラストには、あるVTRが流された。それは12月に行われた川邊健一監督のサプライズ・バースデーパーティの映像だった。スタッフと選手達が協力し、なかなかに大掛かりなドッキリを行ったのだ。このサプライズは見事に成功し、川邊監督を驚かせていた。

「こうやって映像で見せることはないのに」 そう言って本人は苦笑いを浮かべたが、「みんなの愛を感じる」と満更でもない様子だった。

今年で2度目のファン感謝祭だが、「去年よりも多くの人が来てくれて、応援していただいているのが分かる」と川邊監督は話す。それは同時に、大きな期待を背負っているということでもある。指揮官はその期待に応えるだけの自信を持っている。

「今年はなでしこリーグ昇格が目標。そして、上がるだけでなく上がってからも通用するチームを作りたい。それだけの自信はあります」

お酒も進みホロ酔いだったが、ここは真剣な表情だった。自信を覗かせるだけのサッカーは、昨年も見せてきた。「力を蓄えるという意味で、良いポジションにつけられた」と稲田代表が会の冒頭でも昨シーズンを振り返ったように、チームは着実に成長している。

今シーズンは勝負の年となることを誰もが自覚している。選手数も増え、チーム内での競争も激化するはず。互いに高めあい、スフィーダ世田谷FCは『なでしこリーグ昇格』という最大の目標に挑む。

(了)

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