#16 1/20 東京ヴェルデイ&日テレ・ベレーザ2013新体制発表
ヴェルディの新加入選手で最も注目を集めるのがFW高原直泰だろう。自身初となるJ2での戦いに質問が及ぶと、チームの中でいかに自分らしさを出せるかということを語った。
「(J2は)初めてですけど、とにかく自分らしいプレーを出すことが一番大事だと思うし、それをチームの中でどうやって活かせるか。ひとりではサッカーはできないので、みんなでしっかり戦った中で自分の持ち味を出せるようにしたいです。そのためにもしっかり準備をしていきたい」
東京から世界基準を発信していく
会見後に行われた人工芝グラウンドでのファンの集いには、1135人のサポーターが集まった。
ヴェルディとベレーザの全選手が一堂に会した。まずベレーザの選手達の紹介が行われたが、合わせて退団選手のアナウンスもあった。GK小林詩織がノジマステラ神奈川への移籍が発表された。そして、10番を背負い攻撃の要として獅子奮迅の活躍を見せたてきたMF伊藤香菜子も、ASエルフェン狭山FCへ新天地を求めることとなった。新しい船出となるベレーザのキャプテンは、今年もDF岩清水梓が引き続き務めることになる。
「2年間リーグ優勝できていないので、チーム一丸となって今年こそ優勝できるよう頑張ります。今年はかなり走ると思うので、躍動感のある試合を見せたいと思います」
各選手の挨拶が終わり、今年のクラブスローガンが発表される。 『TOKYO GLOCAL STANDARD』
東京という地域から世界基準を発信していく、そんな思いが込められているという。ちなみに“GLOCAL”とは、GLOBALとLOCALを組み合わせた造語で、三浦監督の発案のようだ。
様々な発表が終わり、選手とサポーターのふれあい企画がスタート。サイン会、写真撮影、ミニサッカーがグラウンドの各エリアで行われた。サイン会では高原選手のグループに長い列ができており、新加入のストライカーへのネームバリューや期待度の大きさを伺わせた。選手達も笑顔でサインに応じる。写真撮影やミニサッカーも賑わっており、サポーターはヴェルディとベレーザの全選手が揃ったこの時間を楽しんでいた。
選手達は応援してくれる人がたくさんいることを自覚し、唯一にして最大の目標であるJ1昇格に邁進してほしい。既存の選手も新加入の選手も皆高い能力を持っているのは間違いない。だが、シーズンはこれからだ。ピッチ内での勝負こそ重要であり、一筋縄では行かないJ2をいかに勝ち切るか。今年もそれぞれ特徴を持った選手が入ってきたが、今の段階で補強に関して良し悪しをつける気は、監督には無い。
「良い補強かどうかは、選手の名前を並べて判断するものではなく、まとまってひとつの方向に進んだ時に初めて良い補強だったかがわかると思います」
ヴェルディがJ1から離れて久しい。再びあの舞台に舞い戻るには、昨日より今日、今日より明日と、日々成長していかなければならない。それが実現できた時、皆が望んでいるものが手に入るだろう。
(了)