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#9 10.7 東京クラシック特集(全5回) ~第2回 FC町田ゼルビア編~

そんな、プロ選手を多く生み出してきた町田市に、初めてプロクラブが誕生した。そして、育成年代のライバルであった東京ヴェルディとJリーグの舞台で対戦する。この意義を酒井に話してもらった。

「僕らが小さい時には(FC町田ゼルビアのような)こういうトップチームが無かったので、今の町田市の子供達に『ゼルビアのトップチームでプレーしたい』と思ってもらえるようなクラブを作っていかないといけない。僕が小さい頃の事を思うと、尚更そう感じます」

目指すべき明確なプロクラブが地元になかった事は、町田市の子ども達に影響を及ぼした。酒井にも、そしてその先輩達にも。

「僕らやその上の年代の人達にも上手い人が沢山いましたけど、だいたいヴェルディ(読売クラブ)とか他のチームに流れていってしまった。そういう意味では、東京クラシックには意味がある」

FC町田ゼルビアそして酒井良にとって、東京クラシックは“町田サッカーのプライド”をぶつける場でもある。

東京クラシックからは少し離れるが、今シーズンのJ2残留に向けての意気込みを話してもらった。

「崖っぷちで、崖に手が引っかかってプラプラしてるような状態だと思います。でも、何とかここから最後まくっていきたい。今年で7年目になりますけど、もうダメだっていう状況もこれまでに沢山あった。そう考えるとまだ7試合がある中で、下位との対戦もあるし、まだ可能性があると思う。諦める必要は全く無い。ここでひっくり返して、自分達の力を見せたい」

“町田のプライド”だけでなく“J2残留”を賭けた東京クラシックは、今の順位など関係ない戦いとなりそうだ。

(了)

~東京クラシック特集 第3回 東京ヴェルディ編(パート2)に続く~(9/28掲載予定)

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