#4 1/22 日テレ・ベレーザ2012新体制発表会見
野田朱美監督の会見インタビュー全文
-FW岩渕真奈選手の怪我について
「去年のW杯の時に捻挫をしていて、それがキッカケではないですけど、戻ってきてからなかなか万全の状態にならなかった。中足骨の疲労骨折の可能性があったので、気をつけていたんですけど、それがW杯が終わってシーズン中盤くらいだった。W杯の時に負傷したとかではなく、元々そういう可能性があった。
それと本人がプレーに手応えを感じていたし、私自身も彼女の成長過程を見ることができたので、難しい判断ではあったけど、今休むよりはシーズン通してやってみようと。まだ折れてはいないからできる部分はあったので、本人も休むという判断にはならなかった。チームの調子も上がっていたので、やれる所まで一緒にやろう。本人は大変だったと思うんですけど、一生懸命やってくれた。無事にというわけではないですけど、折れないままシーズンを終えることができた。
それで今年はロンドン五輪があるので、岩渕には是が非でもロンドンに行って、ベレーザのためというより日本のために活躍してほしいという思いがありました。年が明けてドクター含めて色々な方に相談をして、今手術したらどのタイミングで復帰できるかというのを診てもらった。それで今ならロンドンには十分間に合うし、シーズン頭にも間に合う可能性が大きいと。
本当に今年は女子にとって大事な年になると思う。各チームがもちろん日本一を目指して頑張るんですが、一方で女子サッカー界全体が真価を問われる年だと思うので、私個人としても岩渕には万全の状態でロンドンに行ってほしいという思いでいます。術後の経過も良いですけど、しばらく長期離脱になるのでみんなに心配かけるのもどうかというのと、前向きに自分のため、日本のため、ベレーザのために手術をしたので、堂々と言おうと。そして、必ず戻ると公言しようと。それが彼女にとって糧になったら良いなということで、公表しました。」
-折れてはいないですか?
「ヒビです。完全に折れていると復帰までもっとかかるんですけど、ヒビなので、手術して治すなら今だろうと先生とも話をした。オフはリハビリに専念させて、シーズンが始まってもしっかり治すまでリハビリをすると。スピード系の選手に多い怪我で、だからといってプレースタイルは変えたくないし、そこは別の筋肉をつけたりトレーニングも考えて強化していこうと。早ければ3月にチームへの合流を目指して、計画を立ててやっています。」
-リーグの開幕には間に合いそうですか?
「間に合わせてほしいですけど、オリンピックイヤーなのでどちらかというと、ロンドンに万全で行けるように。もちろん目標は開幕戦なんですけど、そこは焦らずじっくり。将来もある子なので、怪我と向き合って今はしっかり治して、不安のない1年を送れたらなと。開幕戦というよりはロンドンに間に合うように。本当に日本のために頑張ってほしいと思います。」
-全日本選手権の時はどういう状態でしたか?
「あの時はかわいそうでしたね。痛みが強くて、皆さんもプレーご覧になって今なら納得できると思うんですけど、痛みが出てきていたのは確かです。あの時も起用するかしないか考えました。だけど本人も痛みがありながらもプレーできていたので、かわせる所もあったんですけど、限界だったのかなと。」
-リーグ中盤あたりまではやれていたわけですね?
「そうですね。でも時々痛みが強く出ることがあって、リーグ戦の最中にもあって、その度に病院に小まめに行かせて、ケアはしていたんですけど。これで不安のないようにして、ロンドンのメンバーに入れるようにチャレンジしてほしい。是非選ばれて活躍して、今後引っ張っていってほしいという思いをこめて決断しました。本人も頑張ると言っています。」
(野田朱美監督の会見インタビュー全文は3ページ目に続く)