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#1 7/9 JFL後期 第2節 横河武蔵野FC vs カマタマーレ讃岐

 いつもは高いところに上がって来て、良いクロスを配給するサイドバックの鹿野崇史と勝野洋平も、攻め上がる場面があまり見られなかった。小林陽介が放つシュートも心なしか遠めだ。

 しかし守備では「暑さに関係なく、積極的に」(依田監督)というコンセプトどおり精力的にボールを追い続ける。カマタマーレ讃岐にサイド攻撃を仕掛けられたとしても、両サイドバックがきちんとスピードを押し殺し、ゴール前に放り込まれたボールは中央できちんと跳ね返し続けた。両チーム共に攻めきれないまま試合が進む”消耗戦”となっていく。

猛暑の中の消耗戦を堅守で凌ぐが……

 消耗戦ゆえに、一つ一つの攻撃に重みが生じる。前半43分、横河武蔵野FCは金森貴紀が左サイドを突破すると、そのままシュートを放つ。GKが弾いたボールを逆サイドにいた小林陽介が詰めようとしたが、相手DFに阻まれる。

 後半に入っても戦況は変わらない。攻めては守り、守っては攻め、淡々と時が刻まれる。時折生じる絶好機も、観客席の絶叫を引き出すのが精一杯だった。

 後半18分、横河武蔵野FCは前線で張っていた小林陽介にボールが送られる。そのまま突破するのも選択肢だったが、小林陽介はさらに空いたスペースへボールを転がす。そのボールを拾ったのは都丸昌弘。都丸は飛び出していたGKの頭上を通り越す山なりの軌道でボールを蹴り上げたが、絶妙な放物線を描いたそれは、僅かにゴールの枠を外れる。

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