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Jリーグ ディヴィジョン1 FC東京が新体制発表

阿久根社長による新しいビジョン発表
「2015年に向けたFC東京『2015VISION』を説明したいと思います。副題は『FOR NEXT INDEPENDENCE~次なる「自立」をめざして~』です。昨シーズン、1年自立をして頑張ってもらいましたが、それを更に進化させようという意味を込めました。なぜ2015年なのか。前任の村林が2029年ビジョンを出しました。ところが、リーマンショックや震災。本当に先の見えない時代になっています。それから、我々は昨年J2で戦いました。先を見据えるよりも、もっと近い現実的なビジョンを出そうということで、2015年VISIONを作成しました。これがビジョンの理念体系です。理念は変わっていません。青少年に夢を与える。都民の皆さんの喜び作りに寄与する。一体感を醸成するといった、FC東京の基本理念を最上位概念としまして、今回の『FC東京2015VISION』を作りました。これらを実行するために、自立、自ら考えて解決していくんだ、ということでございます。

それでは、ビジョンを説明させていただきます。ビジョンは1~7までの項目に別れています。まず1番、トップチームに常に選手を輩出する育成体制の確立です。あえて育成を1番にした理由は、我々は人を育てて戦っていこうというのを表現したかったからです。ひとつ目には「FC東京新育成プログラム」の策定と運営体制の確立」。もうひとつは、トップチーム、および世界で通用する選手を輩出するということです。育成年代出身者がスターティングメンバーに5人入れば、我々は育成クラブだと考えられると思います。

2番目、J1リーグで常に優勝争いができるクラブづくりをしていく、ということです。自立し、人間的魅力にあふれ、ただ上手いだけでなく尊敬される選手を目指していこうというものです。それから、攻守に支配するFC東京らしいサッカースタイルを目指していきたいと思います。これはずっと守り続けていきたいと思います。この考え方は、育成年代にも一貫していきたいと思います。そのために、自立をし、規律を守り、勝利に対するメンタリティを確立すること、と説明させていただきます。

3番目は、満員のスタジアム、皆さんに喜んでいただけるような魅力的なスタジアムを実現して参ります。1試合平均ご来場者数が一昨年、25112名でした。それよりも5000人多い30000人を達成して参りたいと思います。そして、皆さま方SOCIO。8244名いらっしゃいますが、1.4倍の12000人に増やしたいと思っています。そのためには、スタジアムをワンダーランド化して、非日常を生み出したいと考えています。

それから4番目。応援、支援していただいているファン・サポーターの皆さまの拡大でございます。現在、クラブサポートメンバーは13000人の皆さまから56000口を頂戴しておりますが、これを2015年までに20000人、80000口としたいと思います。そのためには、クラブとファン・サポーターの皆さまとの新たなコミュニケーションの充実をしていかないといけません。今年、具体的に考えていますのが、いわゆるファン感謝デー、我々としてはファン・フェスティバル。本当は2月末にやりたかったのですが、味スタが2013年国体に向けて改修工事中です。2月いっぱい使えません。残念ですが今シーズンだけは、シーズン中に味スタで行いたいと思います。2013年シーズンからは2月末にSOCIO、クラブサポートメンバーの方をお呼びしたいと思います。

それから5番目です。サッカーを中心としたスポーツの普及・振興。そして、地域の活性化への貢献。スクールやキャラバン隊など、色々なことをやらせていただいております。周辺エリアの6市。出資をいただいている調布、三鷹、府中、小金井、小平、西東京を中心にもっとふれあえる場を拡大していきたいと思っています。これがホームタウン活動を更に充実させると考えます。

6番目、FC東京ブランドの価値を向上させていきたいと思います。FC東京をもっともっとアピールすること、それからどうしても6市に偏ってしまう情報を23区内に10拠点を2015年までに作っていきたいと思っていますし、もっと映像を駆使した広報をやっていきたい。そういうことにより、FC東京のブランド価値の向上に寄与していきたいと思います。

最後の7番目。更なる総合スポーツクラブ化の次のステップへの移行でございます。今はサッカーとバレーボールでございますが、それ以外のスポーツとも連携していきいと思います。それからバレーボールチームのV・プレミアリーグでの優勝争い。実は今日、JTを相手の3-0で勝ちました。今まで最下位争いだったのですが、中位を争えるようになってきています。去年は国体で優勝。そして皇后杯で準優勝しました。かなり自信をつけて、なるべく上位を目指して頑張っています。その他にもバレーを通じた普及活動も拡大して、総合スポーツクラブとして次のステップを踏みたいと思っております。

以上、7項目が新しいビジョンでございます。ホームページにも掲載させていただきます。そして、これらのビジョンを達成するために掲げているのが、「自立」です。変化の激しい時代の中で、自ら考え、課題を見出し、実行していくということ。それから本音で話せるコミュニケーションを取っていくこと。チーム、クラブ全部で必要だと思いますので、行動指針として掲げさせていただきます。それから最後に、我々FC東京が忘れてはならない基盤があります。それが、「青赤スピリット」の尊重というものです。これは東京の大切な精神だと思います。まず青。洗練された首都・東京のイメージ。新しいことをどんどんやっていく革新性。それから赤。伝統ある江戸文化のイメージです。革新だけでなく、伝統もしっかり継承していこうと。それから礼儀や道徳。また、江戸っ子気質や熱い情熱を忘れないようにしたいと思います。2015年VISIONの説明をさせていただきました。ありがとうございました。」
(了)

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