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#15 2013 JFL開幕特集~FC町田ゼルビア~

東京のフットボールに関する様々なイシューをコラムで綴る「FOOT ISSUE」
J3構想に揺れる今季のJFL開幕を1週間後に控え、FC町田ゼルビアと横河武蔵野FCがTMで対戦。
FOOT ISSUE 第15回では、J2復帰=JFL優勝を掲げるFC町田ゼルビアをイシューします。

秋田監督率いるFC町田ゼルビアにとって“最後のJFL”となる2013シーズン

引いた相手を打ち崩せるアイディアの増加を

1年でのJ2復帰を目指すFC町田ゼルビアは、秋田豊新監督を迎えて2013年シーズンを戦う。昨シーズンの主力級を他クラブに引き抜かれてしまったが、ゼルビアには脈々と受け継がれてきたアイデンティティがある。自分達で主体的にボールを保持し、ゴールに結びつけるサッカー。それが、少年サッカーを源流に栄えてきたゼルビアのスタイルだ。

3月3日の横河武蔵野FCとのトレーニングマッチでは、後手に回る場面が多かった。「練習量は落としている」と秋田監督は話すが、選手達の体はやや重たい印象だった。横河に先制を許し、後追いの展開になった事がネガティブに作用したのかもしれない。だが、秋田監督が「その中でもやっていかないといけない」と付け加えたように、厳しいコンディションでも最低限のパフォーマンスは追求していかなければならない。ゼルビアは昨シーズンのJクラブであり、相手からの警戒も強まるだろう。強者として見られるチームとして、パフォーマンスの上積みは欠かせない要素になる。

この日の横河は、ロングボールを放り込む場面もあったが、パスを繋いで崩そうとする意欲もあった。だがリーグ本番では、割り切ってカウンターを狙うチームも出てくるはず。そういった相手を崩す攻撃のアイディアは、この日に限ってはあまり見られなかった。MF庄司悦大のフィードから相手守備陣を崩す場面は何度かあった。新加入のFW村上聖弥が単独でシュートまで持ち込むシーンもあった。だがそれは、ゼルビアらしいパスワークから生まれたものではなかった。

長いシーズンを乗り切るために、この時期にピークを持ってくる必要はない。だが、複数の選手が連動した崩しやアイディアの構築は、更に高めていく必要がある。

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