#14 11/27 JFL後期 第17節 FC町田ゼルビア vs アルテ高崎

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #14

11/27（日）13時　JFL後期 第17節　FC町田ゼルビア 1-0 アルテ高崎（町田市立陸上競技場）

J昇格クライマックス　15位・アルテ高崎とのホーム&アウェイ2連戦で決められるか!?

野津田競技場に隣接する広場では親子がボールを蹴ったり、シートを敷いて家族でご飯を食べたりして過ごしている。ほとんどの人がレプリカユニフォームや青いTシャツを着ている。試合前のいつもの風景がそこにはあった。試合開始40分前になると、ゴール裏だけでなくバックスタンドも多くの人で埋まった。この日は小田急線鶴川駅から野津田競技場への直行バスが出た。町田市在住、在学、在勤の方はチケット代が安くなるなど、スタジアムに来てもらうためにクラブや市など多くの人が努力した。

12時56分、DF津田和樹を先頭に選手入場。そして、ゴール裏にはコレオグラフィーが浮かぶ。そこには、「THIS　IS　MACHIDA」と書かれていた。そして13時00分、アルテ高崎のキックオフで試合は始まった。

試合序盤、ゼルビアはCBから両サイドへパスを送り攻め手を伺う。アルテはラインを低く設定し、しっかりブロックを作る。そのためゼルビアは、ポゼッション率は高いがバイタルエリアに決定的な縦パスが入らない。少しずつロングボールが増えるとディフェンダーにクリアされ、GKに渡る場面が頻発した。流れの中からチャンスを作れないゼルビアだったが、22分、先制に成功する。CKの流れで左サイドにいたMF鈴木崇文が、素晴らしい切り返しで相手を抜き去り左足でクロスを送る。これをニアサイドに侵入したFW勝又慶典が足先でコースを変える技ありのゴールを決めた。

リードを奪って勢いづいたゼルビアは、相手ゴール前でパスが繋がるようになる。人が密集しているためボールを取られる場面もあったが、攻撃から守備への素早い切り替えですぐさま奪い返した。30分にはMF酒井良のパスを受けた鈴木が相手を一人かわしてシュートを放つも、クロスバーに直撃しゴールならず。前半唯一のピンチは42分。左サイドからクロスを上げられると、中央で身長190cmのFW土井良太にヘディングシュートを許す。しかし、GK吉田宗弘の正面だったため事なきを得た。