#88 10/15 全社 準々決勝 FC KOREA vs 海邦銀行SC
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #88
FC KOREA 危な気ない試合運びで初の全社ベスト4進出!
10/15(月)11時 多摩市立陸上競技場
全国社会人サッカー選手権大会 準々決勝
FC KOREA 3-0 海邦銀行サッカークラブ
3日連続という過酷な日程の中で行われた準々決勝で、FC KOREAは盤石の試合運びを見せた。
前半に3点を奪ってリードを広げ、後半は相手の攻撃をしっかり抑えると、要所でギアを上げてチャンスを作った。翌日の準決勝に向けて余力を残すことができた。KOREAにとって理想的な80分間となった。
早々のゴールで一気に優位に立つFC KOREA
先制点が大きかった。前半1分、左サイドでボールを受けたMF朴世訓が縦への突破を図る。ゴールラインぎりぎりの所から折り返すと、FW姜豪が中央で合わせた。海邦銀行SCはクロスの前にゴールラインを割ったと主張したが、認められなかった。
その後は膠着する時間帯もあったが、KOREAの選手達は気持ちを緩めていない。
「先制して少し試合が落ち着いたけど、また一からやっていく気持ちだった」と、朴は振り返った。そしてその通り、再びKOREAが攻勢に出る。18分、右サイドからのクロスに、ファーサイドで朴がフリーで狙うもGKがブロック。絶好のチャンスを逃したが、その後もペースを握った。
ボールを繋ぐ意識はあった海邦銀行だが、KOREAに寄せられるとすぐに奪われてしまった。奪われる位置も自陣のため、KOREAの攻撃をモロに受ける形になってしまった。そして24分、再びネットが揺れる。MF崔光然が正確なフィードを送ると、MF金載東が頭で合わせる。相手GKは反応し手にも触れたが、ゴールが決まった。31分には、朴がキレのある突破で左サイドを切り裂くと、GKの股を射抜いて3点目を奪った。
「サイドでは仕掛けるタイプ」と本人が言うように、1点目のアシストもこのゴールも、彼のストロングポイントが存分に発揮された。前半だけで3ゴールを奪い、相手に許したシュートは1本のみ。KOREAが勝利を大きく手繰り寄せて後半へ向かった。
プラン通りの試合運びで試合を締める
3連戦目で疲労はピーク、前半で3-0。試合の趨勢は決まったと言って良かった。後半は、ほぼ“無風”の試合となる。海邦銀行が巻き返し、シンプルなプレーで攻める場面もあった。後半だけで5本のシュートを放ち、それだけでなく終盤は相手GKをヒヤリとさせる場面もあった。だが、KOREAの想定から大きく外れる事態は起こらなかった。