#88 10/15 全社 準々決勝 FC KOREA vs 海邦銀行SC
「最初の10分は前から行ったが、それ以降は相手が蹴ってくるというのは分かっていた」とは朴の言葉だ。海邦が点を取るために何をしてくるかは把握済みだった。だからピンチになるような場面はほとんど無し。逆に、前がかりになった相手の裏のスペースを使って、カウンターを仕掛ける場面もあった。KOREAにしてみれば、プラン通りの展開に持ち込むことができた。
この日はサイドを崩し切る場面が多く、クロスを上げるとファーサイドでフリーの選手がいるシーンも目立った。左サイドの突破から2ゴールに絡んだ朴は言う。
「相手のサイドにスペースができることは分かっていたし、ボールを持ったら仕掛けることを徹底した」 朴の勝負を仕掛ける姿勢が相手を押し込む要因となり、勝利の原動力となった。
勝ったFC KOREAは、クラブ史上初の全社ベスト4入りを果たした。全社開幕当初は3勝という目標を設定していたそうだが、それを達成した今、目指すは頂点だ。「ここまで来たら欲が出る」と、朴も更なる高みを見据えている。明日からはFC KOREAの未知の領域へのチャレンジが始まる。
試合後のFC KOREA・MF朴 世訓 選手コメント
-試合を振り返っていかがですか?
「ウチも海邦さんも勝てば地域決勝に出られるチャンスだったので、向こうも必死で来ると思っていました。気を抜くとやられるぞと、最初の15分は受け身にならずに行こうと話していました。試合の入りが良く、すぐに先制できた。少し試合が落ち着いたけど、一からやる気持ちで戦って、3点取ることができました」
-サイドから有効に攻めることができていたと思いますが?
「相手のサイドにスペースができることは分かっていたので、セオリー通りボールを持ったら仕掛けることを徹底しました。1点目の場面も一対一だったので勝負しました。シュートにいければ良かったんですけど、クロスを決めてくれたので良かったです」
-3戦連続フル出場ですが、コンディションはいかがですか?
「僕はあまり守備を頑張るタイプではないので、後ろからは攻撃に専念させてもらっています。なので、そこまでしんどくないですし、まだまだやれます。それはみんなも同じだと思います」
-後半は、翌日以降も見据えてのゲーム運びにも見えましたが?
「後半も、最初の15分は前からのプレッシングは行きました。相手も出てくると思っていたので、前半同様、高い位置からプレスをかけようと。それ以降は、相手が蹴ってくるのは分かっていました。これまで、押し込まれるとズルズル下がってしまうことが多かったので、改善しないといけません。ただ、シュートコースは消せていたと思いますし、我慢してカウンターも出来ていた。プラン通りだったのかなと思います」
-準決勝に向けて意気込みをお願いします。
「他力(※)で地域決勝に行けるのも嬉しいですけど、後2回勝てばてっぺん(全社優勝)なので、勝ちたいです。人数が少ないので、みんなで戦って集中していきたい。ここまで来たら精神力です」
※ 他会場の準々決勝の結果、地域決勝出場枠3チームが確定し、FC KOREAは地域決勝の出場決定
(了)