#79 9/16 関東リーグ2部 後期 第7節 東京23FC vs 海上自衛隊厚木基地マーカス
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #79
関東リーグ1部昇格が濃厚の東京23FC 前半の不出来を修正して後半3ゴールで勝利
9/16(日)11時 横浜スポーツマンクラブサッカー場
関東サッカーリーグ2部 後期 第7節
東京23FC 3-1 海上自衛隊厚木基地マーカス
「失点しなかったのが奇跡だった」
試合後、東京23フットボールクラブ・米山篤志監督はこう話した。前半を無失点で終えられた安堵感と、最初の45分間で修正できなかったことへの悔しさが入り混じったような表情が浮かんでいた。
海自厚木マーカスの術中に嵌りかけていた。マーカスは、試合開始からシンプルにロングボールを送り、FW須田浩章が前線を走り回る。そして、その須田がチャンスを迎える。裏に抜けたボールに、スピードを活かして追いつくと、相手ディフェンダーのマークを掻い潜りシュート。これはGKにセーブされるも、マーカスの狙いが形となった場面だった。
相手のシンプルなサッカーに嵌りかけた前半
パスワークで主導権を握りたい東京23だったが、ボールを落ち着かせることができない。相手のプレスも速く、攻撃を構築することができない。しかしグループで崩せなくても、東京23には状況を打開できる個の力がある。
前半16分、FW岡正道が左サイドからドリブル突破を図る。すると、相手選手がたまらずファウルを冒し、PKの判定が下った。しかし、このPKを岡がゴール上に外してしまう。主導権を握れない中で訪れた絶好のチャンスだったが、モノにすることができなかった。岡は天を仰いで悔しさを露わにした。
前半の東京23は、ほとんど良さを出せなかった。そして、失点する恐れすらあった。マーカスの決定機、コーナーキックからのヘディングシュートは、GK平川正城のファインセーブで事なきを得た。
更なる決定機であった左からのクロスに合わせたマーカス・須田のヘディングシュートは、わずかにクロスバーの上へ飛んだ。
冒頭の米山監督の言葉は、決して大げさではない。