#73 8/26 東京都リーグ1部 早稲田ユナイテッド vs フットボールクラブ新宿
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #73
前半はやや低調な出来も、後半は止まることなく4ゴール 早稲田ユナイテッドが完勝
8/26(日)10時 上智大学グラウンド
東京都社会人サッカーリーグ1部
早稲田ユナイテッド 5-1 フットボールクラブ新宿
「今年初めてじゃないですかね」
試合後、早稲田ユナイテッド・今矢直城監督はそう言って笑った。この日の会場である上智大学グラウンドは、芝生ではなく土だったのだ。いつもと違う環境の中、最初は両チームともに様子見の時間を過ごす。
初めこそ、人工芝では見られないイレギュラーバウンドにコントロールを乱される場面もあった。だが、早稲田の選手達が徐々にアジャストしていくと、彼ららしいパスワークが見られるようになる。
決めるべきところを決められず、前半は同点で折り返す
「決して悪い土じゃないし、インサイドのパスは十分繋がっていた」
そして、早稲田が先手を取る。MF岩崎鉄也が右サイドからゴールを挙げた。岩崎は、試合開始すぐにも積極的にシュートを狙っていた。その姿勢がチームに先制点をもたらした。中盤でのFC新宿のプレスが緩く、早稲田はMF山中真やFW松井亮太が絡んで細かいパスワークを見せる。
しかし、次のゴールは新宿が奪った。40分、右サイドからMF清田哲也がドリブルで持ち込んでシュート。これがネットを揺らし、新宿が同点に追いつく。
前半の早稲田は、いつも通り相手より多くのチャンスを作ったが、そこを決めきれない。早稲田の課題である。
足の止まった相手を容赦なく攻め立てる
だが、早稲田は決して得点力の低いチームではない。むしろ主体的にゲームを組み立て、多くのゴールを奪っている。それが表れたのが後半だ。
後半4分、ゴール正面で得たFKを松井が直接狙うも、惜しくもポストに阻まれる。前半も何度か直接FKを狙っていたが、精度を欠いていた。この場面は松井らしい精度の高いキックだったが、ネットは揺れない。
それでも、次のチャンスを松井はきっちり決める。スルーパスに抜け出して左足で流し込んだ。新宿の選手達はオフサイドを主張した。確かに際どいタイミングだったが、ゴールが認められた。