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#73 8/26 東京都リーグ1部 早稲田ユナイテッド vs フットボールクラブ新宿


22分にも、右からの折り返しを松井が決めて追加点を奪う。その後も2点を加えて、結局5-1で早稲田が勝利を飾った。

後半、FC新宿は足が止まってしまった。中盤に大きなスペースが生まれ、早稲田のパスワークに拍車がかかった形だった。

ところで、この日は早稲田のサイドバック登録の4選手全員が出場している。その事について今矢監督はこう話す。

「相手が引いてくることを想定して、どんどんサイドを突いていこうと思った。だから、スタメンの2人にもガンガン行けと話していた。それで、疲れたところでフレッシュな選手と代えた」

サイドでの優位性を保つこの策は、見事にはまった。新宿にとっては、相手のサイドを抑えようとすると中央でパスを繋がれ、そちらに対応しようとすると、サイドアタックで切り裂かれる。そんな悪循環に陥ってしまった。

試合展開を見極め、選手達が期待通りの働きを見せる。早稲田には、関東リーグを狙うチームらしい強さがあった。次戦は今季、都リーグ1部の首位を走り続ける青梅FC戦が相手。同じく関東リーグ昇格に相応しいチームである。

関東2部リーグ昇格をかける「関東社会人サッカー大会」の出場権は都1部リーグ上位3チームに与えられる。現在、3位~4位チームとの勝点差が接近している2位・早稲田にとって、次戦は今季のクライマックスと言える試合になるだろう。その先に待っている“もう一つ上の世界”を掴む事が出来れば、早稲田ユナイテッドには更に強くなるポテンシャルがある。

 
試合後の早稲田ユナイテッド・今矢直城監督コメント
-試合を振り返っていかがですか?
「前半から、シュートやチャンスで相手を上回っていたと思います。でも決まらず、前節と同じような感じになってしまうので、しっかり決めようとハーフタイムに話しました。後半は修正できたと思いますが、欲を言えばもっと決めたかった。土のグラウンドは今年初めてじゃないですかね」
-前半は土のグラウンドに慣れていなかった印象でしたが?
「決して悪い土じゃないですし、インサイドのパスは繋げていたと思います。運動量ではこちらが上回ると思っていたので、両サイドバックを代えてフレッシュな選手を使っていきました」
-後半突き放せたのも、サイドが生きたことが大きいですか?
「最初からそうしようと狙っていました。相手が引いてくることを想定して、どんどんサイドを突いていこうと。だから、スタメンの2人にもガンガン行けと話していた。それで、疲れたところでフレッシュな選手と代えました」
-首位・青梅FCとの直接対決も近づいていますが、青梅にはどのような印象をお持ちですか?
「一瞬でも油断したらやられますね。特に前の4人のバランスが良いと思います。パスを出せる選手、裏に抜けられる選手、個人で打開できる選手と揃っています。また、ボランチもバランサーとしてよく効いているなと。でも、僕らにもチャンスはあると思いますし、東京カップのリベンジを果たしたいです」

(了)

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