#65 8/5 東京都リーグ1部 FC GIOCO世田谷 vs 青梅FC
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #65
スペースを有効に使い、ことごとくチャンスに繋げた青梅FCが快勝
8/5(日)13時10分 大井第二球技場
東京都社会人サッカーリーグ1部
FC GIOCO世田谷 1-7 青梅フットボールクラブ
裏を狙い続けた青梅FCが、圧勝を収めた。「チームの武器」と北原由監督が言うFW岩田朗が駆け引きで相手守備陣を翻弄する。そして、新加入のFW吉田幸史も、既にチームにフィットした様子。彼もまた裏を狙うのが上手い選手で、コンビを組む岩田も「吉田は上手い」と賞賛する。
青梅FCの新2トップが相手守備陣を蹂躙
この強力2トップがFC GIOCO世田谷を掻き回す。15分、岩田が裏へ抜け出してGKとの一対一の場面を迎えるも、ゴールは決まらず。しかし22分、ペナルティエリア手前でパスを受けた吉田、相手に囲まれながらもコースを見つけシュート。これが綺麗に決まって、青梅が先制に成功した。
その後も、ボールを保持しながら上がってきたサイドバックを使って攻めるなど、攻め手の数で青梅が上回る。DF中村徹が右サイドを駆け上がり、エリア内に侵入する。中央の岩田をうまく囮に使って自らシュートを放つもサイドネット。34分、それまでにあった何度かのチャンスを逸していた岩田にもゴールが生まれる。右サイドからのクロスにファーサイドで合わせたのだ。岩田自身は「どフリーだったので逆に緊張した」と顔をほころばせたが、ふかさないよう叩きつけるように蹴り込んで、ネットを揺らした。
39分にも岩田にチャンス。左サイドのスペースで受けたMF笹栗史人が、素早く岩田へパスを出す。岩田はドリブルで仕掛け、相手に寄せられるもタイミングを外したシュートを放つ。ゴールライン手前でクリアされたものの、意表を突いたフィニッシュを見せた。青梅としてはこのまま前半を終えられれば良かったが、GIOCOが反撃の1点を奪う。41分、FKを中央でDF正木康弘が頭で叩き込んだ。
暑さの中で体力を使い果たしたGIOCO世田谷
後半も、青梅のペースは変わらない。前半同様、裏のスペースを有効に使うことで押し上げていく。後半13分、左サイドを抜け出した岩田のラストパスを、吉田が決めて点差を再び2点とする。
青梅は、スペースをどんどん突くが、ゆっくりボールを回しながら相手を走らせることも忘れなかった。この日の暑さは、走らされる側にはあまりにも酷だった。
20分、またも裏のスペースへの侵入がゴールに結びつく。再三に渡ってオーバーラップを見せていた中村が裏を飛び出すと、ボールの落ち際を叩いてゴールに突き刺した。