#64 7/29 関東リーグ2部 後期 第5節 東京23FC vs ACアルマレッザ飯能
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #64
良い時間帯にゴールを奪い完勝するも、終盤に失点し課題も残した東京23FC
7/29(日)13時 横浜スポーツマンクラブサッカー場
関東サッカーリーグ2部 後期 第5節
東京23フットボールクラブ 5-1 ACアルマレッザ飯能
前期リーグ戦の対戦の時は、ACアルマレッザ飯能によもやの敗戦を喫した東京23フットボールクラブ。今節はその雪辱を果たす格好となった。主導権を握っている時間にゴールを重ね、5点を叩き出した。
中盤でバランスを保ったMF猪股
立ち上がりは飯能が集中した守りを見せ、東京23の攻撃を抑え込んだ。ただ、判断の早さとプレーの正確性で上回る東京23に対して、次第についていけなくなる。そしてホームチームはそこを見逃さなかった。前半13分、CKからの流れで再びボールを中へ送ると、最後はDF中山友規がゴールをねじ込む。抜群の高さで制空権を握る中山だが、このゴールは振り向きざまに右足で決めた。畳み掛けたい東京23は16分、MF田村聡の丁寧なラストパスをFW三沢慶一が楽々とゴールに流し込み、あっという間にリードを2点に広げた。
前半は、全く危なげない試合運びだった。2点を奪い、相手にほとんど攻め手を与えなかった。そして後半は、相手ディフェンスラインの裏をシンプルに狙う攻めも織り交ぜ、少ない人数と手数でもゴールへ迫る。
10分、MF安東利典が相手陣内でインターセプトし、FW山本恭平が持ち込み冷静にチーム3点目を挙げた。3分後には、MF猪股聖哉のCKをファーサイドでDF山崎健太が合わせて4点目。試合を決定づけた。
この日、猪股のプレーエリアはいつもより狭かった。ゲームメイクだけでなくバイタルエリアにも果敢に顔を出し、攻撃にアクセントをつけられる選手だが、バランスを大事にしていた。
「田村がどんどん前に行くタイプなので、僕も一緒に上がるとバランスが崩れて安東さんに負担がかかってしまう。なので、あまり上がらずに真ん中にいるようにしました」
敢えて中盤に残ったことで、相手の攻め手を潰し、パスを散らす黒子に徹した。それでも、チーム4点目をCKからアシストするなど、しっかりゴールにも絡んでみせた。
試合終盤も攻撃の手を緩めない東京23は、MF新貝亮太や途中出場のFW山本孝平がシュートチャンスを迎えるも、相手GKの好セーブもあり追加点は奪えない。すると、後半アディショナルタイムに1点を返されてしまう。ディフェンスラインの裏を突かれての失点だった。直後にFW小林大騎が追加点を奪ったが、試合の終え方に課題が残った。