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#156 9/23 JFL 第26節 横河武蔵野FC vs 佐川印刷SC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #156

横河武蔵野FC、スコアレスドローで連勝は4で止まる

9/23(月)17時 江東区夢の島競技場 JFL 第23節 横河武蔵野FC 0-0 佐川印刷SC

夕方の夢の島陸上競技場は、肌寒いくらいの気候で、昨日の暑さが嘘のようだった。日が沈むと気温は更に低下した。季節は秋を迎えようとしている。

第22節からリーグ戦4連勝と、好調をキープしている横河武蔵野フットボールクラブ。昨年も、東京都サッカートーナメントの少し前から調子を上げてきたが、今年も同じ現象が起きている。この点についてGK飯塚渉は、「あまり意識していない」という。だが振り返ると、チームの状態が良いと感じているそうだ。

破竹の5連勝なるか

4連勝は、いずれも先制してもぎ取っている。この日の佐川印刷SC戦も、先にゴールを奪う事が肝心だった。それはつまり先に失点しない事を意味するが、横河は相変わらず堅い守備を披露。ボールを持つ時間は相手の方が長いが、しっかりとブロックを作り、相手の攻撃をシャットアウトする。前半にいくつかあった相手のチャンスも、飯塚が冷静にセーブしてゴールを割らせない。

とはいえ『守備から攻撃へのスムースな移行』、『攻守に多くの選手が関わる》という今シーズンの横河の特徴を考えると、攻撃はいまひとつだった。良い時はロングボールからの展開が始まると、3トップだけでなくサイドハーフも絡んでいけるのだが、そこまで厚みのある攻撃は仕掛けられず。前半、横河が相手GKを脅かしたシーンはなかった。

相手の攻撃を確実にシャットアウト

後半早々にMF矢部雅明が惜しいシュートを放ち、MF林俊介もゴール前に顔を出すシーンがあったが、先制点は奪えず。エンドが変わり、風上に立った佐川印刷が攻勢に出る。前半以上にロングボールも多用し、球際での強度も増した。横河もそれに対抗するように激しくチェックに行き、マイボールにしようとピッチの各所で火花が散る。後半29分、左サイドからのクロスを佐川印刷・FW國領一平が頭で狙うもミートせず。39分には、ポストプレーからペナルティエリア右へスルーパスが通り、オーバーラップしてきたMF志摩竜弥がシュートを放つもクロスバーを超えた。

対する横河もFW冨岡大吾を投入、後半終盤にはFW関野達也を送り込み2トップにする。しかし決定的なチャンスは作れず、スコアレスで試合は終了。横河の連勝は4でストップし、勝点1を分け合う事となった。

佐川印刷には、後半だけで8本のシュートを浴びている。対する横河は2本と、いかに劣勢に立たされていたかがわかる。そんな展開でも守護神・飯塚は集中を切らさなかった。「守備陣と声を掛け合いながら出来た」と、無失点で切り抜けた事に胸を張った。連勝は止まってしまったが、ディフェンスはいつも通り強固だった。悲観するような結果ではない。この引き分けでこれまでの結果が霧散する事はなく、「このまま継続していければ」と飯塚も心配していない。横河の季節は、まだまだこれからだ。

試合後の横河武蔵野FC・GK飯塚渉選手コメント

-試合を振り返っていかがですか?
「天候を含めて難しい試合でしたが、0点に抑えられたのは一つ良かったのかなと思います。連勝は止まりましたが、ポジティブに捉えています」
-後半、相手は8本のシュートを放っています。
「相手が風上になったので、だいぶシュートの意識を高めてきたなと思いました。ロングボールも流れてきて難しかったですが、守備陣とも声を掛け合いながら集中して守れました」
-前節まで4連勝でした。昨年も天皇杯予選あたりから調子が上がってきています。
「確かに昨年もそうでしたよね。でもそこはあまり意識していなくて、気づいたら結果が出ているという感じです。でもやはり、思い返すとチーム状態は良いのかなと。今日は引き分けでしたけど、これからも継続していければと思います」

(了)