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#113 4/27 JFL 第8節 横河武蔵野FC vs カマタマーレ讃岐

組織としての真摯なプレーを貫く横河

球際で負けず、人数をかけてボールを奪いにいく横河の守備はバランスが良かったが、いったん1対1の状況をつくられ、スピードに乗られてしまうと止める手だては無かった。攻撃ではシンプルに裏を狙う動きと、横に大きくボールを振り、サイドからクロスを入れる動きが両立している間は効率よくシュートに繋がっていた。個の力で劣るところをチーム全体で連動して戦う横河武蔵野FCのスタイルは、観客全員に伝わったはずだ。

しかしスペースが潰されると前線の選手が孤立し、放り込むだけになってしまったのも事実である。交代出場したFW小林は試合後、「相手の恐いところを狙ったが、ただ前に出すだけでなく、気の利いたプレーをしなければいけない。相手からしたら跳ね返すだけで楽だと思う」と語った。

2度追いついた粘り強さと、全員が走り続ける真摯な姿勢からは勝利の匂いが漂った。しかし、それを結果に結びつけるには、あえて空気を変える“やんちゃ”なプレーが必要なのかもしれない。

 
試合後の両チーム監督コメント

横河武蔵野FC・吉田康弘監督

-前半の方がバランスが良かったと感じましたが?
「後半の方がペナルティーエリアには入れたし、よく走れていたと思います。2度、追いついたことに関しては粘り強く出来たことは収穫です」
-組織的に守れていたが、相手の個人技から失点してしまった部分もあったのでしょうか?
「相手は個人のレベルが高かったので、1対1にならないよう全員でチームとして対応しました。讃岐は得点力があり、個がしっかりしているなという印象を受けました」
-相手のストロングポイントなどは意識されましたか?
「相手のストロングポイントとウィークポイントを狙うというよりは、ウチのサッカーをやることが大事だなと。スコア以上にチャンスは作れていたと思うし、『なんとなく繋いでいこう』とかではなく、全員でどう攻めるかの意識は統一していたと思います」

カマタマーレ讃岐・北野誠監督

-相手の横河に対してどのようにプレーしましたか。
「ウチは魅力あるサッカーをしなければいけない。相手は捨て身で攻めて来る時は、良いし恐かった。なんとか勝点3を取ろうとしてくるチームが相手なので、しっかり勝っていかなければいけない」
-ベテランの木島選手の動きはどうでしたか?
「キャプテンの木島はポストプレーも出来るし、ピッチで選手を引っ張っていける存在です」
-横河は粘り強く追いついてきましたが。
「前節でも2失点しまいました。今日も2回追いつかれたけど、トレーニングをして守備を構築しなければいけない。失点するとしんどくなってしまうので、しっかり締めなければいけないと思います」

(了)

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