#78 9/15 関東リーグ1部 後期 第7節 FC KOREA vs S.C.相模原
パスルートを塞がれたKOREAは修正できず
意気込みが空回りしてしまった感のあるKOREA。いつもの闘志で向かっていくも、トラップやパスでイージーなミスが多く、攻撃を構築できなかった。また、チームの核である2選手間のパスルートを封じられたことも痛かった。朴が振り返る。
「パスの出し手(MF李)と僕の所でプレスをかけられ、コースも切られた。それを90分間、徹底的にやられた」
ボランチのMF李智星はチームナンバーワンのパサーで、朴はそのパスを受けて前線でチャンスを作る。しかしこの日は、2人の間でパスが通らなかった。コースを消されるだけでなく、激しいプレスに晒されたこともあり、プレーが窮屈になってしまった。この日の朴は、何とかボールを呼び込んでも相手のプレスに遭い、珍しくボールをロストする場面が目立った。
後半は、サイドで起点を作って攻めるなど工夫を見せた。しかし、相模原の壁を崩すには至らなかった。試合を通して監視された朴も、仕事を果たせなかった。いつもとは違い、長いボールを蹴らされる展開になったことで、朴自身、苦戦を強いられた。
チームのストロングポイントである李-朴のラインを消された時にどうするか。相模原が90分間、強力ライン封じを実践した事は、チームの課題を再確認する為にも良かったと、ポジティブに捉えるべきだ。朴は「良い内容で勝ちたいが結果が出なきゃ意味が無い。結果にこだわりたい」と語る。リーグ戦は2試合を残すのみとなった。1部残留に向けて、もう負けは許されない。
試合後の選手コメント
FC KOREA・FW朴世訓
-試合を振り返っていかがですか?
「相模原さんが、うちの中盤を消してきました。ボランチの李智星と僕のラインには身体をぶつけてきたし、パスコースも切られて、90分間、徹底的にやられてしまいました」
-相模原がやり方を変えてきた印象ですか?
「そこまで変わっていないと思いますけど、 前回戦った時より縦に速かったし、サイドにもスピードのある選手がいました。佐野(裕哉)さんもゲームメイクよりあまり上がらずバランスをとっていました」
-守備的にならざるを得なかったですか?
「ラインが下がり過ぎていたのはあると思います。そこまで下がらないで、マークしていれば押し上げる事も出来たと思うし、間延びする事も無かった。相手は上手いですけど、試合の流れとか相手の戦術を見て、修正できれば良かったんですけど」
-試合後、長い時間ミーティングをされていましたが?
「『やることは変わらないし、間違っていない』という話をしました。どれだけ練習から自信を持ってやって、準備ができるか。怪我人も多くて、今年はまだベストメンバーでやれていないんですけど、今のメンバーでどれだけ高いレベルでやれるかが大事だと思います」
-残留に向けてもう負けられませんが?
「良い内容で勝ちたいですけど、そこばかり要求して結果が出なきゃ意味がない。まずは結果にこだわりたいです。今日のことは置いておいて、リフレッシュして戦いたいと思います」
(了)