#56 7/1 全社 関東予選 Cブロック準決勝 FC KOREA vs 坂戸シティ
この日も、ゴールへの欲は強かった。前半、少し遠い位置から積極的にシュートを放つ。2本打っていずれも枠を大きく外れたが、ゴールを奪うという気持ちが漲っている。相手もコースを消さないわけにはいかない。フリーで打たせても大丈夫という選手ではない。
後半、FKでゴールを奪うと、目を引いたのは直後の自身2点目の場面。ペナルティエリア手前でパスを受けると、ドリブルで前進する。相手に体を当てられながら、ボディバランスは崩れない。なんとか抵抗しようとする相手を尻目に、余裕を持ってコースを狙い、ネットを揺らした。
KOREAの中でも突出して「個」を持った選手に映る。しかし、本人の考えは違う。これといった特徴は無い、と言うのだ。ただ、どんな状況でもプレーができる。それも、自信を持って。
「抜けているものはないですね。でも、味方に合わせてもらったり、使う、使われるというのはどちらでもできます。相手の間でパスを受けても前を向くことができる。それは相手にとって怖いプレーだと思うし、自信を持ってやっています。」
謙虚さの中にも自信をしっかり持っている。このバランスが繋ぎ役にもフィニッシャーにもなれる所以ではないだろうか。パスの出し手、受け手として試合を掌握した。ただ、それは相手との力の差があったからでもある。真価を問われるのはこれからだ。
Cブロック決勝の相手はSC相模原。朴が意気込みを語る。「関東1部リーグでは負けているので勝ちたい。チームとして良いサッカーができているし、継続してやっていきたい。近年、全社・本大会に出られていないので、今年は是非出場したい。」
試合後の選手コメント
FC KOREA・FW朴世訓
-1.5列目での出場でしたが、どのような意識でプレーしましたか?
「リーグでもその位置で点を取ったりしていて、以前はボランチで全体を見て繋ぎ役という感じでした。前に行ってからは、シュートを意識するようになりました。試合を作るよりはゴールを目指しています」
-後半に畳み掛けられた要因は何ですか?
「実力的にはうちの方が上だと思うんですけど、1点取ったことで緩んでしまい、失点してしまいました。4点目が入れば相手の心も折れるから、後半はもっと相手陣地でプレーしようと話していました。」
-前後半とも、立ち上がりにかなり圧力をかけていましたが?
「今日に限らず、ウチはなかなか点を取れないチームなので、先制されると盛り返すのが難しいです。そうならない為にも、立ち上がりはしっかり入ろうとやりました。」
-ご自身の特徴を教えてください。
「特徴は無いです。ただ、使う、使われるのはどちらでもできます。相手の間で受けて前を向くことができて、それは相手も嫌だと思います。自信を持って出来ています。」
-次の試合に向けて一言お願いします。
「SC相模原さんにはリーグ戦で負けているので勝ちたいです。チームとして良いサッカーができているので、継続してやっていきたい。近年は全社に出られていないので、今年は是非出場したいと思います。」
(了)