#51 6/16 関東リーグ2部 後期 第2節　東京23FC vs 三菱養和SC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #51

恒例の打ち合い 三菱養和SCが東京23FCに今季初勝利

6/16（土）17時　三菱養和SC会調布グラウンド
関東サッカーリーグ2部 後期 第2節
東京23FC 2-3 三菱養和サッカークラブ

東京23フットボールクラブと三菱養和サッカークラブの対戦には、ハズレがない。共に高い技術を基調としたポゼッションを持ち味とし、多くのチャンスを作ってゴールを奪う。得点を奪うまでのプロセスにも、こだわりが感じられる。このカードにスコアレスドローという言葉は存在しない。まず間違いなくネットは揺れる。

そして、この日も両チーム合わせて5ゴールが生まれるテンションの高い試合となった。試合終了のホイッスルと共に喜びを爆発させた三菱養和SCにとっては、東京23FC戦における初めての勝利となった。

試合後、東京23FC・米山篤志監督は「いつもの養和と違った」と話した。三菱養和・漆間信吾監督も、それを認めた。「少し守備的に入って、カウンターで突いて行こうと話した。」 攻撃に移った時のワクワク感は残しながら、三菱養和はやや守備的に入った。それは東京23FCを認めたが故だった。

勝利を渇望した三菱養和がリードを奪う

立ち上がりからペースを握ったのは東京23FC。最前線のFW山本孝平がボールを収め、攻撃を構築していく。前半26分、左CKから最後は山本孝が右足ボレーを放つ。しかし、これはクロスバーに直撃し、ゴールならず。

ピンチから3分後、三菱養和が待望の先制ゴールを奪う。前線で競り合ったボールがゴール前へ流れる。飛び出しが遅れた相手GKを尻目に、FW岡元思帆がゴールに流し込んだ。もちろん、これがファイナルスコアになることはなく、その後もゴールが生まれていく。

32分、東京23FCが同点に追いつく。三菱養和の選手によってクリアされたボールがペナルティエリア手前に飛ぶと、待っていたのはMF猪股聖哉。右足でボールを叩き、ゴールを奪った。

リードで前半を終えたのは三菱養和だった。38分、スルーパスに反応したFW染宮慎吾が、完璧なファーストタッチで相手ディフェンダーを出し抜きシュート。GKにブロックされるも、跳ね返りが染宮に当たり、ゴールへ吸い込まれていった。

退場者を出した後に決めた、勝利を手繰り寄せる3点目

後半、ビハインドを背負った東京23FCが攻め立てる。三菱養和は、耐え忍ぶ時間が続く。そして後半14分、MF千葉浩が2枚目のイエローカードを受けて退場となる。1人多くなったことで、東京23FCにとって追い風になるかに思われた。