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#49 6/9 J2 第18節 FC町田ゼルビア vs ザスパ草津

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #49

完封負けのゼルビア。2連敗を喫す。

6/9(土)13時 町田市立陸上競技場
Jリーグ ディビジョン2 第18節
FC町田ゼルビア 0-2 ザスパ草津


雨が降り、肌寒さを感じる天候の中、両チームの選手達がピッチに入場してくる。FC町田ゼルビアは、DF田代真一が先頭だ。とにかく勝ちがほしいゼルビアは、この試合でザスパ草津を倒して勝点3を得たい。

防戦一方も1失点に食い止める

アウェイチームのキックオフで前半が始まる。ゼルビアは、試合の入り方は悪くなかった。しかし、ほどなくして防戦一方の時間を迎えることになる。MF遠藤敬佑の強烈なシュートは、GK修行智仁がセーブする。しかし前半19分、ゴールを許してしまう。クロスボールを頭で捉えたのは、DF御厨貴文。修行も懸命に腕を伸ばしたが、届かずネットは揺れた。ゼルビアは、欲しかった先制点を奪われた。

何とか反撃したいゼルビアだったが、なかなか糸口が掴めない。ボールは保持できるようになったが、相手のプレスが早く前に運ぶことができない。それでも25分過ぎから、MF北井佑季がドリブル突破を試みるなど、少しずつ劣勢を跳ね返していく。ビハインドは背負っているものの、悪くない流れで前半を折り返した。

主導権を奪うもゴールは遠く、逆に失点し敗戦

ゼルビアは、後半開始からFW鈴木孝司に代えてFWドラガン・ディミッチを投入する。前線のテコ入れを図り、後半の入り方も良かった。攻撃を仕掛け、ディミッチのポストプレーを受けた北井が、ドリブルからシュートを放つも枠を捉えられない。次のチャンスも北井が作る。右サイドから持ち込み、フィニッシュ。しかし、今度は相手GKにセーブされた。

後半は、明らかに形勢が逆転していた。センターバックの田代も得意のオーバーラップを見せ、ミドルシュートを狙い積極性を前面に押し出していく。途中出場のディミッチも、果敢にゴールを狙う。そして28分、ショートCKを受けた北井が右足でカーブをかけてシュートを放つ。しかし、クロスバーに跳ね返され、これもゴールならず。

主導権を握りながらゴールを奪えない。すると、前がかりになったゼルビアにザスパが襲いかかる。31分、ショートカウンターに抜け出したFW金成勇が、右足で強烈なシュートを叩き込んだ。ゼルビアは、絶対に与えてはならない2点目を決められてしまった。その後、MF柳崎祥兵、MF大竹隆人を投入してゴールを目指した。しかし最後まで1点が遠く、0-2でタイムアップ。ホームのサポーターに勝利を届けることはできなかった。

後半の戦いは、暗闇の中に見えた光明ではないか。前半はほとんど攻撃の形を作れず、相手の攻撃を耐え忍ぶ時間が続いた。それが後半に入ると形勢が逆転。ゼルビアが相手を押し込んでいった。

急先鋒となったのが北井だ。右サイドから果敢に仕掛け、チャンスを作り出していく。あわやのシュートを放つなど、相手に脅威を与えていた。チームとして、前半からこのような戦いができていれば、結果は違ったものになっていたかもしれない。

後半にも失点を喫した。失点を良しとするわけではないが、ゴールを目指した上でのポジティブな失点と捉えたい。次の戦いはすぐにやってくる。気持ちをうまく切り替えて臨みたい所だ。

(了)