#43 5/13 関東リーグ1部 前期 第6節 エリースFC東京 vs 東邦チタニウム
石川退場から2分後、東邦が反撃の狼煙をあげる。35分、右サイドからのFKをニアサイドですらしてゴールイン。43分もセットプレーから。左CKを頭で合わせられ2-2の同点となった。
ハーフタイム、エリース・檜山康監督は選手達にセットプレーについて注意を促していたが、防ぎきれなかった。2点リードを追いつかれた。選手達が気落ちしてもおかしくない場面だ。しかし、エリースはすぐさま仕掛ける。
2失点目の直後、高橋が果敢な突破を試みる。相手がたまらず足を出したのはペナルティエリア内。高橋が倒され、エリースにPKが与えられる。これを山下が落ち着いて決め、ファイナルスコアは3-2。
セットプレーで許した2点については、これから改善していかなければならない部分だろう。しかし、集中力を切らすことなくすぐにゴールを取りに行った姿勢は、今後訪れるであろう難しい試合でも、必ず生きてくるはずだ。
ハットトリックを達成した山下は、JFL・横河武蔵野FCからの新加入選手。既にチームになくてはならない存在になりつつある。安定したポストプレーと時折見せるアクロバティックなプレー。そして、この日発揮された決定力をこれからも見せていけば、チームを更なる高みへと導けるはずだ。
エリースFC東京・檜山康監督の試合後コメント
-試合を振り返っていかがですか?
「厳しいゲームでした。前半からセットプレーのマークを外されていたので、ハーフタイムに注意したんですけど、やられてしまいました。」
-選手交代、ポジションチェンジの意図は何ですか?
「相手の右サイドが起点になっていたので、そこを抑えること。後は運動量のある石川をサイドに移して、上がりを促しました。結果的にそれが当たって良かったです。」
-前節の敗戦からうまく立て直せたと思いますが?
「毎回選手が来られたり来られなかったりなので、立て直したというよりは、1戦1戦リセット。今日もそういう気持ちで臨みました。来週も来られない選手がいると思うので、またリセットして戦います。」
(了)