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#23 スフィーダ世田谷FC 3/9練習試合レポート

3/9(土)早大・東伏見グラウンドでスフィーダ世田谷FCと早稲田大学のTMが行われました。

スフィーダ世田谷FC 出場メンバー (35分×2本)

1本目出場メンバー
GK 川口真奈
DF 永田真耶 臼井理恵 川嶋珠生 福原菜緒
MF 薄田春果 小田加奈子 田中真理子 堀良江
FW 森仁美 田中麻里菜

2本目出場メンバー
GK 川口真奈(22分→大崎愛海)
DF 永田真耶(22分→宮原ゆかり) 臼井理恵(22分→岡田あやめ)
  田中麻里菜(22分→大場沙織) 長澤優芽
MF 下條彩 冨山瞳 田中真理子(22分→大野翠) 大嶋さゆり
FW 堀良江(22分→池田貴美) 峯本千鶴(22分→社納未樹)

最終ラインを高く保ち、前線から相手をはめ込もうとするスフィーダ。パスコースを限定すると、インターセプトでマイボールにします。先制点もそこから生まれました。薄田春果選手がカットし、タイミング良くスルーパスを送ると、走り込んだ森仁美選手が落ち着いて決めて1-0。田中麻里菜選手のランニングも秀逸で、囮の動きで相手ディフェンダーの気を引きつけ、2CBの間にスペースを生じさせました。

ダブルボランチの一角には、小田加奈子選手が入りました。相手がプレスをかけづらい位置でボールを受けては、前を向いて効果的な展開を見せます。その小田選手は前半29分、CKを頭で合わせてスフィーダ加入後2点目ゲットしました。

「なかなかAチームで出られていなかったんですけど、周りのサポートに助けられて自分を出せたかな」と、自身のプレーについて話してくれました。とは言え、まだ慣れない部分もあるようで、「切れ目で受けるタイミングをまだ体で覚えきれていない」と言います。

“切れ目”とは、簡単に言えば相手がマークしにくいポジション。そこでパスを呼び込む事で前を向ける。相手にとって微妙な位置取りを意識的にする事で、相手が慌ててマークに来た時には、いなすように味方へ預ける。これを連続させるには、やはり意識の共有が不可欠。ですが、「難しい反面、合った時の嬉しさが半端ないです(笑)」と小田選手は笑顔で話していました。

5人を入れ替えて後半を迎えたスフィーダは、大嶋さゆり選手が軽快な動きを見せました。右サイドハーフの位置で縦への仕掛け、中への侵入で持ち味を発揮。サイドバックとの連携も良く、シンプルに使ったり、囮にしてドリブルを仕掛けるなど、相手に的を絞らせません。

22分には、一挙に7人を代えて多くの選手に実戦を積ませました。後半はあまり決定機を作れず、逆にPKを与えて1点を返され2-1で終了。スフィーダのサッカーにブレはありませんが、誰がレギュラーかはまだ流動的です。控え組の奮起はもちろん、主力組の更なるアピールも重要です。

以前、川邊健一監督は「各ポジションに二人ずつ軸がいれば」と話していました。CBコンビ、ダブルボランチ、そして2トップが固まれば、スフィーダのサッカーはより安定すると思います。現状では、臼井理恵選手、田中真理子選手、田中(麻)選手が各センターラインの軸になりそうです。彼女達のパートナーが誰になるのか。リーグ開幕まで猶予はありますが、そろそろ見極めておきたい所ではないでしょうか。

(了)