【試合結果 都リーグ1部】東京都社会人サッカー1部リーグ
《試合レビュー》都リーグ1部 早稲田ユナイテッド vs 青梅FC
試合は早々に動く。 前半3分、青梅FC・MF栗島亮一が中央をドリブルで突破してペナルティエリア内まで持ち込むと、そのままGKとの一対一の局面を迎える。栗島は勢いをそのままにそれをゴールへと流し込んだ。
先制点を奪ったのも必然で、試合は青梅FCが攻勢で進めてた。 青梅FCは中盤からサイドの中央よりに素早く展開し、勢いを活かしたまま早稲田ユナイテッドのゴールへと迫り、決定機を作り続けた。
先制された早稲田ユナイテッドもカウンターから同点を狙う。 9分、MF中島健太ゴール正面遠目からゴールを狙うが、ボールはクロスバーを越えた12分には中島が中央左よりからペナルティエリア内へ侵入を試みる。早稲田ユナイテッドはこの場面でファウルを誘い、ゴール正面左寄りという絶好の位置でフリーキックを獲得する。早稲田ユナイテッドはDF小寺淳平が直接狙ったが、バーを叩いた。
気がついた時には、試合は攻守を目まぐるしく入れ替わる展開となっていた。青梅FCが速攻を仕掛け、早稲田ユナイテッドがカウンターを狙う。 速攻合戦となった以上、次の1点はどちらに転ぶか分からない。
次の1点を掴んだのは青梅FCだった。25分、コーナーキックからニアで合わせたシュートがバーを叩く。地面に対して直角に近い角度でバウンドしたボールをMF平松翔が詰めて2点目とした。速攻合戦となった前半は決定機をものにした青梅FCが2-0でリードして終えた。
後半、最初の好機を掴んだのは早稲田ユナイテッドだった。早稲田ユナイテッドは後半3分、ゴール正面でフリーキックを獲得する。MF小貫多加志に送り込まれたボールはゴール左下を捉えたが、青梅FCのGK原島秀昭に片手で防がれた。
早稲田ユナイテッドはこれを機に単発のカウンターを繰り返す。縦パス一本を相手最終ライン裏に放り込み、数分おきに決定的な場面を作った。その全てが決して厚みの無い攻撃ばかりだったが、最後は必ずシュートで終えていたのが美しい。早稲田ユナイテッドのこの姿勢が得点に結びつく。後半10分、早稲田ユナイテッドはMF大畑将徹が左サイドを突破し、中央へ折り返す。戻りながらの守備を強いられた青梅FCはこれを防ぎきれない。ゴール真正面でMF小貫多加志がボールを捉え、難なくゴールへと叩き込んだ。
早稲田ユナイテッドの反撃が始まった。…かと思われたが青梅FCが一枚上手だった。前半から引き続き、サイド攻撃を繰り返していた青梅FCが 試合の主導権を取り戻す。
22分、青梅FCはペナルティエリア右前でフリーキックを得る。青梅FCはこのフリーキックをMF栗島亮一がゴール前へと放り込んだ。相手の最終ラインとGKの間へ向けて送り込まれたボールはMF坂本隆が頭でゴール内へと放り込んだ。青梅FCが3点目を獲得したことで、早稲田ユナイテッドの反撃をこれにて阻止した。
24分にはMF栗島亮一が右サイドでボールをキープすると、中央遠いサイドへボールを送る。GKを振り切る弾道を得たボールはMF平松翔が頭でゴール内へ叩きつけた。早稲田ユナイテッドの反撃を阻止するどころか試合を決定づけるゴールをも決めてしまう、青梅FCのこの攻撃力恐ろしい。 青梅FCは34分にもFW岩田朗が得点を追加し、スコアを5-1とした。
40分、早稲田ユナイテッドはショートカウンターからMF9小貫多加志が抜け出してGK原島秀昭との一対一の局面を迎えるも、GK原島の寄せが早く、決定的なシュートを放つことは出来なかった。
これだけでは終わらない。45分、青梅FCは左コーナーキックから遠いサイドへボールを送る。低い位置にいたMF坂本隆がこのボールをゴール左隅に叩き込んだ。これにて青梅FCのゴールラッシュは終演。効果的なカウンターを繰り返した早稲田ユナイテッドに対して確実にゴールを重ねた青梅FCが6-1で勝利した。