【試合結果 都リーグ1部】東京都社会人サッカー1部リーグ
①《試合レビュー》都リーグ1部 東京23FC vs プログレッソ東京
試合は東京23FCのペースで進む。東京23FCはサイドに展開した後、折り返しから得点を狙った。早い時間に試合が動く予感はあったが、折り返した先でボールが動かなくなり決定的な場面に至れない。
前半9分、東京23は縦パスをゴール正面へ放り込む。ボールは相手の最終ラインと相手のGKの中間地点を捉えた。この曖昧なボールに対して抜け出したのはMF猪股聖哉。猪股はGKと交錯しながら流し込んだ。
早々に均衡を破った東京23は相手の積極的な守備を受けながらも攻め続ける。 この結果、来る未来は必然だった。東京23がゴールラッシュを始める。押し気味に進める東京23は33分、左サイド高い位置からのクロスを送り込む。中央で構えていたFW山本孝平がこのクロスを頭で合わせ、ゴールに叩き込む。
36分、猪股が倒されてPKを獲得し、このPKを山本孝平がGKの動きをよく見て左隅に転がした。40分、MF山村和士が30メートルほどの距離からミドルシュートをゴール右上にねじ込み、4-0という大量リードを前半で獲得した。
ところで、プログレッソ東京はMF竹上正樹がGKとして出場していた。前半こそ立派にGKとしての役割に従事するが、全ての場面で対応するのは難しかったらしい。その事情も手伝い、東京23はゴールラッシュを続ける。
後半8分、右からのクロスをファーサイドにてフリーで走り込んでいたMF山下亮介が足元で合わせる。GKが正面で防いだ様に見えたが、判定はゴールインだった。24分、東京23はFW山本恭平が抜け出してGKとの一対一を制した。
30分、猪股が左サイドの浅い位置からゴール前へボールを放り込み、MF飯野大造がフリーで抜け出して頭で押し込んだ。31分、縦バス1本で抜け出した山本恭平がそれをゴールへ流し込んだ。37分、ゴール前で混戦となった後、後方に送ったボールをDF天野徹が遠目の位置からぶち込んだ。
以上、全て東京23の得点となる。後半は5得点というスコア以上に、東京23のシュート練習となっていた。東京23が最終的に9得点を奪って勝利し、ブログレッソ東京にとっては状況的にいた仕方ない敗戦となってしまった。
②《試合レビュー》都リーグ1部 東京ベイFC vs FC.フエンテ東久留米
東京ベイFCはMF加藤謙太郎やFW山内淳一らが前線から積極的にボールを追い回し、FC.フエンテ東久留米を押し込む。相手にボールを持たせつつ、ショートカウンターを狙った。
対するFC.フエンテ東久留米はFW相馬亘をポストとして、あるいはサイドを縦に突破する形で東京ベイのゴールに迫った。前半34分、フエンテは右サイド高い位置から中央へボールを送り、ゴール正面でこれを捉えたが、ボールは東京ベイ・GK正岡久義が抑えた。
そのカウンターだった。35分、東京ベイはFW松下瑞樹が縦バス1本で中央突破に成功し、そのままゴールに流し込んだ。東京ベイが先制した。これを機に東京ベイの堅守速攻が冴える。
速攻を繰り返す東京ベイに対して、フエンテも速攻気味となっていた為、後半の開始10分間は忙しくなっていた。しかし目まぐるしい展開は長く続かない。フエンテが落ち着きを取り戻したところで、コーナーキックから同点に追いつく。
後半22分、コーナーキックから中央遠目の位置へと送られたボールをGK正岡が一度はかき出す。しかしこのプレーが中途半端だった。ボールはMF垣本右近の足元へと向かうと、彼により進路をゴールへと変えられた。同点を機に、試合の流れは一気にフエンテへと傾く。丁寧にボールを回しつつも、中盤から前線へかけてスピードを一段上げる。
35分、フエンテは右サイドを縦に突破すると、勢いをそのままに中央へと折り返す。MF垣本がゴール真正面にて頭でこれを捉え、ゴールへと叩きつけた。好セーブを続けていたGK正岡もこれは防ぐ術がなかった。フエンテがついに逆転に成功した。
試合はフエンテが2-1でリードしたまま終了を迎えた。堅守速攻のスタイルを貫いた東京ベイに対し、フエンテは惑わされながらもしぶとくゴールに迫り続けた姿勢が実った。