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【試合結果 全社】全国社会人サッカー選手権大会 準々決勝

10/17(月)に行われた準々決勝の結果は以下のとおり。

11:00 三菱重工長崎SC vs 東京23フットボールクラブ(古川ふれあい広場WB)

東京23FCは後半アディショナルタイムにMF田村聡の得点で先制し、勝利した。

10/18(火)に行われる準決勝の予定は以下のとおり。

13:30 shizuoka.藤枝MYFC vs 東京23フットボールクラブ(浅中公園総合グラウンド多目的広場)

《試合レビュー》全社 三菱重工長崎SC vs 東京23フットボールクラブ

20111017-120417.jpg東京23FCは試合開始から守備的な布陣をとった。4バックと2人のディフェンシブハーフが守備の陣形を崩さず、三菱重工長崎SCの攻撃を全く寄せ付けない。東京23FCは厚みのある守備でボールを奪うと、人数をかけずに攻撃を仕掛け続けた。

前半9分、DF天野徹から前線に放り込まれたボールをFW山本孝平が頭で合わせる。フリーで抜け出した最初の得点機だったが、ボールは左に大きく外れた。13分、ゴールキックの流れから山本恭平が抜け出す。切り返して放ったシュートはGKの正面を突いた。40分、MF山下亮介がペナルティエリア外からシュートを放ったが、GKに阻まれた。

東京23FCは多くの得点機を作った。しかし普段なら、少なくとも昨日までなら入るはずのシュートが決定打とならない。5日間5連戦3日目という日程が選手を苦しめた。

東京23FCにコンディションの問題があったのは確かだが、三菱重工長崎SCはもっと辛い。重工長崎は3連戦であるということに加えて、2試合連続で延長戦を戦っている。東京23FCはカテゴリーで格下であるとはいえ、圧倒する展開はある程度の予想出来た。

東京23FCが圧倒する展開だったはずが、後半に入ると重工長崎が豹変する。前半の静けさは何だったのかとい
うくらいに中盤でボールを丁寧に回し、東京23FCを押し込んだ。東京23FCはこの変化に対してバランスを崩さず対応したが、攻撃の機会は激減した。

東京23FCは押されながらも徐々に攻撃の形を作る。後半31分、途中出場のMF三沢慶一が左サイドを抜け出して中央へ簡単にボールを送りこむ。MF田村聡がニアにフリーで走りこんでいたが、あと一歩合わず、GKに処理された。後半39分にはカウンターから田村が抜け出してGKとの一対一となったがシュートのタイミングが合わず、決めきれなかった。押し込む重工長崎と守備のバランスを崩さない東京23FC。こう着したまま後半戦を終えてしまうのか。

後半アディショナルタイム、東京23FCはゴール前で波状攻撃を作る。前後半を通して東京23FCが初めて攻撃で厚みを作った場面だった。重工長崎に一度はクリアされてしまったが、MF田村聡がこれを拾う。田村は迷いなく右足を振り抜くと、ボールは相手に当たってゴールに吸い込まれた。東京23FCがついに先制した。

東京23FCは田村の得点が決勝点となり、1-0で勝利。準決勝進出と地域サッカーリーグ決勝大会への出場権を獲得した。

東京23FC・アマラオ監督
「勝ててとても嬉しい。負けない気持ちは持って戦わないと難しい。(疲労で)足が動かないかもしれないけど、心で、気持ちにくる戦い方をしようと話していた。みんなを信じていたからいい結果が得られた。(地域決勝出場に関して)まずは次の事しか考えてない。次の藤枝にも勝って決勝までいきたい。ここまでくると信じてなかったと思うけど、やればできるといういい勉強になる。」

東京23FC・MF田村聡
「(得点シーンの)その前に一対一を外してて心折れかけたんですけど、みんな気持ちを切らさずにやってたのでチャンスがあれば決めたかった。敵に当たってでもどんな形でも、(ゴールに)入ってよかった。相手に上手くてボール回されていたけど、集中を切らさずにやって無失点で抑えられたし、最後まで戦いきったのでよかった。(地域決勝出場に関して)都リーグでやっているので全然実感が無いのですけど、これがチャンスだと思って、JFLにいけるといいと思います。」

三菱重工長崎SC・根橋和文監督
「東京23FCというチームについてはメンバーが分かったくらい。どういう試合をするかも分かってなかった。メンバーだけ見たらJ(リーグ)やJFLを経験された方もいたから、まずは失点をしない事を心がけて試合に入りました。(東京23FCについて)長いボールが入ると結構脅威になるかなと思いました。組織的な事は今からじゃないかなという印象はありました。」