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【試合予定 Jリーグ】J1 開幕戦 / J2 第2節 試合プレビュー

3/10(土)、11(日)に行われるJリーグ・3試合のプレビューをお届け!

Jリーグ ディビジョン1 第1節
3/10(土)19時 大宮アルディージャ vs FC東京(NACK5スタジアム大宮)

<試合プレビュー>
大宮アルディージャとのJ1リーグ開幕戦を前日に控えた9日(金)、FC東京は小平グラウンドで15時から前日練習を行った。練習後には大宮に前泊するため、帯同選手はバスに乗り込み、アウェーの地へ乗り込んだ。

6日(火)に行われたACL予選リーグ第1節、ブリスベン・ロアー戦に勝利して、この日がチーム全体としての貴重な練習となった。それでもランコ・ポポヴィッチ監督はハーフコートでのミニゲームを行い、実戦を意識した内容のトレーニングを選手に課した。セットプレー時の守備、そして攻守を素早く切り替えた際のカウンターの練習を取り入れるシーンもあり、勝ち点にこだわる姿勢を打ち出している。ゼロックス・スーパーカップを含めると、大宮戦がこの1週間で3試合目となる。オーストラリアへの遠征を含めると、クラブが初めて経験する海外を含めた過密日程だが、ポポヴィッチ監督は、選手を鼓舞するように、あえてこう語った。

「リーグ開幕戦を前にして、すでに2試合こなしているのはアドバンテージになるかどうかは分からない。もしアドバンテージになるのなら、相手クラブも無理やりにでも試合をやっていたはずだ。まず、目の前の1試合1試合を全力でやっていくこと。FC東京というエンブレムを背負って戦わなければ、お客さん、そしてスポンサーの方々にも失礼になってしまう。」

選手たちも、考え方のベクトルは同じである。足を負傷し、前述の2試合を欠場したMF梶山陽平は、「試合に出られるコンディションにはなってきている。ACLでは自分たちが良いリズムで繋いで、やろうとしている事を出せていたと思う。チームのコンディションについては(オーストラリアに)遠征した選手もいるけど、チーム全員でカバーしていければと思っている。」と、この2戦を欠場したうっ憤を晴らすイメージはできているようだ。
(取材・文 佐藤匠司)

 
Jリーグ ディビジョン2 第2節 
3/11(日)13時 FC町田ゼルビア vs アビスパ福岡(駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場)

<試合プレビュー>
記念すべきホーム初戦、FC町田ゼルビアはアビスパ福岡と対戦する。開幕戦は愛媛FCを相手に、持ち味をなかなか出せず敗れた。Jリーグの洗礼を受けた前節について、J経験者のFW平本一樹は、「負けるのは良くないが、負け方がある。愛媛戦は気持ちいい負け方じゃなかった。」と、自分達のサッカーをほとんど出せなかった事を悔いた。

今週9日(金)の練習では、ほとんどを紅白戦に費やした。1時間以上に及ぶ中で、攻撃の形はだんだんと見えてきている。MF太田康介は言う。「本番で活かす場面がまだあまりないけど、少しずつ進歩はしている。」 対戦相手のアビスパについてFW勝又慶典は、「速くて激しい。前に前に来る。」と印象を語る。相手の圧力をうまくいなし、ポゼッションを高められれば、ゼルビアらしい流れるような攻撃が見られるはずだ。

昨シーズンをJ1で過ごした相手に、どこまで自分達のサッカーを貫けるか。試合は13時キックオフだ。

 
3/11(日)16時 東京ヴェルディ vs ヴァンフォーレ甲府(味の素スタジアム)

<試合プレビュー>
5年ぶりに開幕戦を勝利した東京ヴェルディは、ホームにヴァンフォーレ甲府を迎える。前節、味の素スタジアムに集まったサポーターに勝利をプレゼントしたが、前半はヴェルディらしさをほとんど出せなかった。

その原因についてキャプテン・MF小林祐希は、「チーム全体のチャレンジが少なく、ミスを恐れて安全パイなプレーばかりだった」と話す。後半に調子を取り戻し、白星を飾ったが、今節の甲府戦は試合開始からエンジン全開で臨まなければならない。「(開幕戦の松本山雅より)個人の力は上だと思う。でも球際や運動量で負けなければ、勝てない相手ではない。」と、小林は甲府の力を認めながらも、勝機は十分にあると見ている。

今週8日(木)の練習では、パスワークに重点を置いた練習を行った。トラップ、パスというサッカーの基本にして最も大事なプレーを、高い集中力でこなした。少ないタッチでパス交換しながら、ゴールに迫る攻撃を確認し、紅白戦ではそれを実践。ボランチの小林、MF中後雅喜を起点によくパスが回り、両サイドハーフのMF西紀寛とMF小池純輝も中に絞る。相手ゴール前の密集地帯でもどんどんパスが繋がり、フィニッシュに結びつけた。このような連動が見られるのも、トレーニングから突き詰めているからだ。

そして、フィニッシュの仕上げを務めるのが、FW阿部拓馬だ。コンディションも徐々に上がってきているようで、「怪我の具合を見ながらだけど、悪くない。」と話す。前節はアシストを記録したが、狙うのはもちろん自らのゴール。「前回取れなかったから、今回は決めたい。大事な場面で取って、チームの勝利に貢献したい」。連勝には、彼のゴールが不可欠だ。

例年、思うようなスタートダッシュがきれなかった東京ヴェルディ。しかし、今シーズンは開幕戦をモノにした。甲府との試合もしっかり勝って、更に勢いをつけたい所だ。