J2 FC町田ゼルビアが湘南ベルマーレと練習試合
2月5日、FC町田ゼルビアは馬入ふれあい公園で湘南ベルマーレと練習試合(45分×1本、30分×2本)を行った。
立ち上がりからFC町田ゼルビアは劣勢を強いられる。3分、CKのこぼれ球を持ち込まれ、シュートを浴びる。10分には、FKをヘディングで決められ、早くもビハインドを背負った。失点後も、ゼルビアはペースを掴めない。既にキャンプもこなしているベルマーレとのコンディションに差があり、プレーのキレに違いが表れていた。ゼルビアは21分、MF庄司悦大の楔のパスをFWドラガン・ディミッチが落とし、MF鈴木崇文が狙う。相手ディフェンダーに当たってしまったが、チーム最初のシュートを放った。ところがその3分後、FKから再び頭で押し込まれ、0-2とされる。セットプレーの守備練習をまだ本格的に行っておらず、これから強化していくことになる。
ゼルビアも次第に相手陣内でパスが繋がるようになると、35分、DF藤田泰成のパスをFW勝又慶典が落とし、MF北井佑季が受けてペナルティエリア内に侵入する。相手がたまらずファウルを犯し、PK獲得。これを勝又が決め、1点を返す。PK獲得までの一連の攻めは、昨年何度も見せた素晴らしいコンビネーションだった。43分には、勝又が中央をドリブルで進み、鈴木崇へラストパス。シュートは相手GK正面だったが、チャンスを作って1本目を終えた。
2本目の5分、ベルマーレに追加点を許し、1-3となる。ベルマーレのペースは変わらず、ゼルビアはボールポゼッションでも下回った。3本目になると、サイドで起点を作ることさえ難しくなっていた。3バックで戦う湘南のサイドのスペースをなかなか使わせてもらえず、結局1-3でゼルビアは敗れた。練習試合を通して、なかなか攻め手は見い出せなかったが、このチームのやろうとしているサッカーは何か、が垣間見られるシーンもあった。それは3本目にMF庄司が前線にロングボールを放り込んだ時。
その瞬間、オズワルド・アルディレス監督から「繋いでいこう」という指示が出る。チャンスであればロングボールの選択肢もありだが、そうでない時はボールを大事に保持しながら攻めようというメッセージだろう。この日の練習試合では、セットプレーの守備に課題が見つかるなど、これからに向けて価値あるものになった。
練習試合後のアルディレス監督コメント
-試合内容について
「とても有意義だった。JFLから上がったばかりなので、すぐ試合がしたかった。自分達のレベルも分かった。もう少し早くプレーしないといけない。最初は出来なかったが段々と出来るようになってきた。全体的には良かったが、プレッシャーを強くかける事、ボールを早く動かす事が出来るようにならないと。トレーニングし続けるしかない。今日は良い経験になった。」
-セットプレーの失点について
「自分のマークする相手についていけていなかった。クロス、CK全てで勝てなかった。ただ、まだトレーニングしていないので、これからの課題にしたい。」
(練習試合後の選手コメントは2ページ目に続く)