【試合結果 J2】Jリーグ ディビジョン2 第30節
《試合レビュー》J2 東京ヴェルディ vs 栃木SC
東京Vにとって我慢を強いられる試合となった。攻めても攻めても得点が遠く、栃木SCのカウンターに肝を冷やす。 我慢の先に歓喜があれば我慢に対する印象も変わっていたかもしれない。しかしスコアレスドローというのは東京Vにとって非常に辛い我慢を強いられた試合となった。
前半7分、東京Vは立て続けに左CKの機会を得ると、2回目のセンターリングをゴール正面でDF土屋征夫が合わせる。頭でピタリと合わせたシュートはGKの正面を捉えた。試合は序盤から東京Vが支配する。高く敷いた最終ラインでボールを落ち着かせると、両サイド高い位置へとボールを運ぶ。左サイドはFWマラニョンが、右サイドは河野と森が連携して支配した。サイド攻撃を中心に、中央突破を織り交ぜながら栃木SCのゴールへと迫り続けた。
攻め続けていた東京Vは、栃木SCが前半初めて攻めに転じた裏を突く。21分、阿部が縦パス1本で最終ラインを突破する。22分、マラニョンがゴール正面でボールを得る。24分、波状攻撃から最後は森が強烈なシュートを放つ。その後にも多くの好機を迎えた東京Vだったが、あと少しの正確さが足らなかった。前半は無得点で終えた。
後半に入ると、東京Vは前半の勢いを奪われる。東京Vは攻撃の起点となっていたサイドのスペースを栃木SCに潰された。前半に利用していた攻め手を失った東京Vは後半10分にGK柴崎がゴール前でボールを奪われるなど、閉塞感から迷いが感じられるようになった。 流れは徐々に栃木SCへと傾く。
東京Vは終盤にMF菊岡拓朗に替えてFW平本一樹、マラニョンに替えてFW巻誠一郎を投入するなど、最後まで1点を取りに行く姿勢を見せたが、無得点で試合を終えた。
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