【試合結果&レポート】東京都社会人サッカーチャンピオンシップ 2次戦
3/18(日)に行われた東京カップ・2次戦 準々決勝の結果は以下のとおり。
※会場は全て駒沢補助競技場
10時 (株)日立ビルシステムサッカー部 3-2 青梅FC
前半4分、(株)日立ビルシステムサッカー部が左サイドを破り、マイナスのボールを送る。中央できっちり合わせ、先制に成功する。互いに縦に速い攻撃でチャンスを作り、青梅FCもゴールに迫る。27分、青梅・FW岩田朗が右からのクロスをダイレクトボレーで狙うも、相手GKに阻まれる。39分、青梅が同点ゴールを挙げる。右サイドを抜け出した岩田がそのまま持ち込み、シュートを決めた。ところが41分、日立もゴールを奪い突き放した。
後半6分、岩田が相手GKとの一対一をチップキックで制し、同点とする。しかし21分、CKからFW齋藤広樹が詰め、再び日立が勝ち越す。3-2で迎えた30分、青梅がPKを獲得する。しかし、岩田のキックは相手にGKに完全に読まれゴールならず。一進一退の試合は日立に軍配が上がった。
12時30分 エリースFC東京 0-1 三菱養和サッカークラブ
前半8分、ペナルティエリア手前でのパス交換から、ミドルシュートが決まり、養和が先制する。ただ試合のペースはエリースが握る。養和はほとんど自陣から出られないほどだった。それでも、なんとか凌いで前半を折り返す。
後半もエリースの時間が続く。左サイドを起点に何度も崩しにかかる。養和の1点リードで迎えた40分、エリースの直接FKがポストを叩く。直後の41分には、左サイドからのクロスのこぼれ球を至近距離からシュート。しかし、またもポストに阻まれる。4分のアディショナルタイムを含め、最後までエリースが攻めたがゴールは奪えず。運にも味方された養和が、1点を守りきった。
15時 東京海上日動火災保険 2-3 東京23FC
前半4分、東京23FCがゴール中央でFKを得る。MF猪股聖哉が直接狙ったボールは、壁に当たりコースが変わるも相手GKが弾き出す。14分には、MF安東利典が遠めからシュートを放つが、相手GKが触りゴールならず。パスを繋ぎながら攻める東京23FCに対し、東京海上日動火災保険はシンプルに縦へと展開する。また、東京海上は距離があってもどんどんシュートを打ってくるなど、高いテンションで試合に入った。
19分、東京23FCはFW山下亮介が左サイドをドリブル突破し、マイナスのクロスを送るもMF渡邉敬人のシュートはブロックされる。25分、再び左サイドを崩し、最後はFW山本恭平が狙うがこれも相手GKに阻まれる。東京海上は、声を掛け合いノーリスクを徹底。東京23FCもゴールは奪えず、両者無得点で前半を終えた。
後半も東京23FCのペースで始まる。6分、MF三沢慶一のクロスがゴールへ飛んでいくが、相手GKが掻き出す。相手GKの好セーブでゴールを奪えなかったが、ようやく先制に成功する。9分、FKのこぼれ球をFW田村聡が狙う。一度はブロックされるも、こぼれを安東が抑えのきいたミドルシュートを決めた。11分、左からグラウンダーのクロスに反応したのは山本恭。ニアサイドへ侵入し、足先でコースを変えて追加点を挙げる。
2-0とした時、戦況を見つめていた東京23FC・米山篤志監督はこう思ったという。「少し怯んだかな。2点を守るのか、もう1点取りに行くかで揺れたように思う。僕は守ってほしくなかった。むしろ速く、精度を高く攻めてほしかった。」
戦い方を徹底できなかった東京23FCを尻目に、東京海上が1点を返す。17分、右サイドからのクロスをファーサイドで受けると、強烈なシュートを突き刺した。20分、米山監督が動く。山下に代えて長身のFW小林大騎を投入する。この交代の意図について米山監督は、「2-1にされて、1点を守るのではなく、もう1点奪うというメッセージだった。後は、ターゲットとして期待した。彼もしっかり準備してきていたので起用した。」
しかし、この交代でも流れを引き戻せない。1点を返し勢いづいた東京海上は29分、右からのCKをドンピシャのヘディングで合わせ同点に追い付く。相手の頭ひとつ上から見事に合わせた。
なんとか突き放したい東京23FCは33分、右からのクロスに山本恭がダイレクトボレーで狙うも、相手GKが弾き出す。だが36分、遂に勝ち越しゴールを決める。後方からのロングボールを小林が頭で落とす。山本恭がドリブルでペナルティエリア内に侵入すると、相手に倒されPKを獲得。これを安東がきっちり決めた。45分には、途中出場のMF山村和士が左足で直接FKを狙うもポストを直撃。4点目は奪えなかったが、試合は3-2で終了。東京23FCが勝利を収めた。
この日の試合内容について米山監督は、「意図するプレーが増えてきた」と言う。関東リーグのチームを相手にした感想はこう話す。「色々な戦い方があるなと。サイドをシンプルに突いてきたし、うちの3バックを崩すには、相手はこういう選択をしてくるのかと。日々勉強です。新鮮で面白いです。」
次の試合も、自分達のスタイルを崩すつもりはない。「試合でいきなりスーパーなプレーはできない。いかに準備ができるか。その分だけ試合にも出せる。相手ではなく、自分達で上積みをしていきたい。」
17時30分 FC KOREA 5-2 V.F.C 1st
前半15分、左CKをファーサイドで合わせKOREAが先制。3分後にも、ペナルティエリア手前から持ち込み、コースを狙ったシュートを決め追加点を奪う。スピード、当たりの強さでKOREAに分があるが、V.F.Cも食らいつく。そして31分、右CKを頭で合わせV.F.Cが1点を返す。しかし45分、KOREAがペナルティエリア手前左角でFKを得る。地を這うシュートがゴール左隅に決まった。
後半8分、相手のパスミスを奪ったV.F.Cが、ショートカウンターからゴールを挙げ、1点差に迫る。だが、以降は地力で勝るKOREAが押し込む展開になる。15分に加点し4-2とすると、30分には、右からのクロスをファーサイドで決めた。意地を見せたKOREAが5-2で勝利した。
この結果、東京カップ・2次戦 準決勝の対戦カードは以下のとおりとなった。
3/25(日)
準決勝 (会場は赤羽スポーツの森公園競技場)
12時45分 東京23FC vs FC KOREA
15時 (株)日立ビルシステムサッカー部 vs 三菱養和サッカークラブ
2次戦トーナメントで優勝チームには、天皇杯・東京都予選の社会人代表として出場権が与えられる。なお、全国社会人サッカー選手権・関東予選の出場権は、1次ブロック優勝した3チームと、関東リーグ1部・2部所属チームに与えられる。