【試合結果 全社】全国社会人サッカー選手権大会 2回戦
10/16(日)に行われた2回戦の結果は以下のとおり。
13:30 FC刈谷 vs 東京23フットボールクラブ(古川ふれあい広場V)
東京23フットボールクラブは後半に2得点を挙げ、2-0で勝利した。
10/17(月)に行われる準々決勝の予定は以下のとおり。
11:00 三菱重工長崎SC vs 東京23フットボールクラブ(古川ふれあい広場WB)
《試合レビュー》全社 FC刈谷 vs 東京23フットボールクラブ
東京都リーグの王者が、かつてJFLに在籍した東海リーグのチームに挑む。言葉にしてしまえば無機質なその差はピッチ上でも明らかになた。ひとつのボールを取り合う場面ではFC刈谷の選手が上回り、攻守の切り替えや局面での人数の掛け方でも、その差は地味だったかもしれないが、総合して差となっていた。東京23FCにとって難しい試合だったのは確かだ。
東京23FCはその差をものともしない戦い方を披露した。東京23FCは前半の立ち上がりからFW山本孝平をはじめとした前線の選手が積極的にボールを追いかけ続け、FC刈谷を押し込む。
前半22分、東京23FCはMF山下亮介が左サイドを突破すると、山下はFC刈谷の守備を十分に引きつけてから中央に折り返す。中央ではFW山本孝平が待ち構えており、つながれば得点は約束されていた。しかしFC刈谷も体をはってこれを防ぐ。「JFLは我々にとって帰らなければならない場所」FC刈谷の加藤監督は昨日の試合後に力強く言い切っていた。FC刈谷にとっても何がなんでも落としてはならない試合だった。
東京23FCも頑張っているし、FC刈谷だって負けていない。拮抗した展開は様々な可能性を示唆するものだった。そしてその均衡を破ったのは東京23FCだった。後半2分、東京23FCは左コーナーキックの機会を得る。この機会で上げたクロスはFC刈谷のGKに弾かれてしまったが、右サイドから再び上げたクロスをMF田村聡が頭で合わせた。「気がついたらフリーになっていた。そしたらいいボールがきたので合わせるだけでした。」と田村は振り返る。田村の頭を経由したボールはゴール左隅に吸い込まれた。東京23FCが先制点を奪った。
東京23FCはこのあとFC刈谷の猛攻を受けたが、中央を固めて跳ね返し続ける。守る時は徹底して人数をかけ、攻める時はシンプルに。一つの戦い方を貫いた東京23FCはカウンターから追加点を奪う。
後半20分、東京23FCはMF山下亮介が左サイドを突破する。前半にも作った形を再び作った。山下はゴールライン際でボールを折り返すと、今度こそ中央にいたFW山本孝平にボールが渡った。山本孝平は丁寧にボールを足元に収めると、ゴール左隅にきちんと流し込んだ。
東京23FCは2得点を守り切って2-0で勝利。都リーグ1部の東京23FCが東海リーグのFC刈谷を破った。明日の三菱重工長崎SCに勝利すれば地域決勝出場が見えてくる。
東京23FC・アマラオ監督
「勝ててすごい嬉しい。全国を初めて戦って、いい試合で勝てて、まだ試合が続いているから嬉しい。決勝まで行きたい。みんなもその気持ちはあるから、できる限り頑張る。昨日のFC刈谷の試合を見てて、FC刈谷は勝っていたけど、相手(福島ユナイテッドFC)のプレッシャーが強くなかった。最初からプレッシャーをかけたらいけると思って選手に話していた。明日もまた続くけど、切り替えて、東京都リーグからやっている今までと同じ自分たちのサッカーを続ける。」
東京23FC・FW山本孝平
「(得点シーンについて、)ニアで引きつけてくれたらスペースが空くというのは分かっていたので、慌てずに狙っていました。狙い通りのプレーです。チャレンジャーの気持ちを忘れずに、いけるところまで行きたいです。」
東京23FC・MF山下亮介
「自分としてもドリブルが得意だったので一対一で勝負しようと狙ってました。ウチのディフェンスが頑張ってゼロで抑えたことでリズムが出来たし、セカンドボールも取れるようになった。自分はスピードでは負けないと思っていたので、相手はどうといううより、自分のプレーを心がけた。優勝や地域リーグ(決勝大会)出場は最低限の目標。出場するチームの中で一番下のカテゴリーからでてるので、東京都リーグや東京の人たちのために頑張って、東京を盛り上げれたらいいなと思います。」