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【試合予定 JFL】日本フットボールリーグ 後期 第8節

9/17(土)・19(月)に各地で行われる試合は以下のとおり。

9/17(土)18時   HONDA FC vs FC町田ゼルビア(Honda都田サッカー場)
FC町田ゼルビアは勝点32で5位、HONDA FCは31点で7位となっている。

9/19(月・祝)13時 横河武蔵野FC vs AC長野パルセイロ(武蔵野陸上競技場)
横河武蔵野FC は勝点20点で13位、AC長野パルセイロ36点で2位となっている。

<9/14終了時の日本フットボールリーグ順位>
1位 勝点40 SAGAWA SHIGA FC
2位 勝点36 AC長野パルセイロ
3位 勝点34 ツエーゲン金沢
4位 勝点33 V・ファーレン長崎
5位 勝点32 FC町田ゼルビア
6位 勝点32 FC琉球
7位 勝点31 HONDA FC
8位 勝点30 松本山雅FC
9位 勝点30 カマタマーレ讃岐
10位 勝点28 ウーヴァ栃木
11位 勝点27 ホンダロックSC
12位 勝点25 佐川印刷SC
13位 勝点20 横河武蔵野FC
14位 勝点20 MIOびわこ草津
15位 勝点19 ブラウブリッツ秋田

~東京偉蹴的プレビュー~
先週からリーグ戦が再開したJFLは、まだシーズン中盤。リーグの趨勢はまだ見えてこない。リーグ優勝争いも混戦だが、来季J2昇格の条件となる4位以内を目指す「Jリーグ準加盟(※)の4クラブ」が、勝点・順位ともに超接近している。4位・長崎、5位・町田、8位・松本、9位・讃岐まで勝点差が3という状況で、1試合ごとに上位陣の順位もコロコロと変わる。J2昇格の条件は財務状況やスタジアム施設など他にもあるが、まずは4位以内を確保しなければその前提も成り立たない。
※将来Jリーグ参入を目指すクラブが加盟する制度 Jリーグ準加盟規約(PDF)

前節、ホーム野津田で町田は長崎との“準加盟”直接対決を3-0で制し、天皇杯1回戦勝利からの良い流れ、好調をキープしている。プロ・アマ混合のJFLは準加盟クラブでは無いチームが上位陣に多く、いわゆる“JFLの門番”と呼ばれるアマチュアクラブとの対戦も決して気は抜けない。アマチュアの雄・名門HONDA FCも、町田と勝点差1で接近している。長いリーグ戦をどう乗り越えるのか、アウェイとなる今節の試合をどう戦うのか、ポポビッチ監督の采配にも注目だ。

一方、下位に沈んでいる横河武蔵野は、リーグ中断期の天皇杯予選で6失点を喫し敗退した頃までは、試合内容も良くなかった。先週9/11のロック戦は90分間押し込まれながらも何とか凌ぎ、後半終了間際の得点で辛くも1-0で勝った。続く9/14の佐川印刷戦は中2日のハードスケジュール、そして残暑厳しい15時キックオフという条件の中、運動量・パスワークで上回り、勝利への貪欲さも見せ2-0と快勝。初のリーグ2連勝に沸いた江戸川区陸上競技場だった。

佐川戦の試合後、依田監督にチーム好調の理由を尋ねたところ、「特にチーム戦術や目指すスタイルなど、何も変わっていない」という言葉が返ってきた。続けて「(中断期の間も)選手達に特別に伝えた事は無く、シーズン序盤からやり続けている事が結果に繋がっただけ。何が変わったのか、あえて言うなら“選手の意識”じゃないですか。」と答えた。

この日、ゴールを上げたMF林俊介にも同じ問いを向けると、「DFとMFの2ラインの連動もスムーズだし、良い守備から良い攻撃に繋がるサッカーが出来ている。先制すれば負けない、という意識は以前からチーム全員にあったし、(暑い中の連戦でも)良いリズムで出来ているのでフィジカルがガタっと落ちる事も無い」と、好調の要因を分析してくれた。

監督の言う“選手の意識の変化”に話を振ると、「(今の順位で)リーグ降格が現実的になってきて、選手の中にも“このままじゃマズイぞ”という危機感がありました。」「中断期の間、選手達が自主的にミーティングをして、今までの問題点など徹底的に話し合いました。時には言い合い、喧嘩になるくらいの話し合いがあって(笑)お互いの要求する部分が理解し合えたと思っています。」と、メンタル面の変化を明かしてくれた。

ロック戦から右SBに先発起用されたDF林真人、佐川戦に先発起用されたMF小野裕輔といった若手選手が、チーム活性化に良い影響が出ているのか。シーズン序盤から固定したメンバーで戦う傾向があった事について依田監督に問うと、「単純に起用するタイミングが無かっただけですが(笑)出場停止などの理由でチャンスが回ってきたという感じです。まだまだ伸びシロがある選手だし、まだ満足するような出来でも無い。」と、“たまたま”を強調する。

前線からのプレッシングと90分間切れないスタミナが最大の特徴ではある。選手達の言う“意識の変化”が更にストロングポイントを強めたのか。佐川戦は、マイボールを大事にする試合運び、セカンドボール奪取率の高さ、コンパクトな守備から前後左右のスペースを意識した緩急をつけた攻撃、と中断前のチームとはガラっと変わった印象が残る。

「前半の決定機が何度も作れていたので、もっと決定力を高めないといけない。前半から先制する展開になれば、僕らの良さがもっと出せると思います」と林俊介が語るように、足りないところは決定力。2連勝で深めた自信をそのまま次に繋げられるか?今節の2位・長野戦は、リーグ後半戦の横河の実力を計るに相応しいカードだろう。

東京偉蹴FOOTBALLでは、この試合のマッチレポートを掲載する予定。