~7/16 FC町田ゼルビア JFL 後期 第3節~ (2/4)
JR町田駅から繁華街の方へ足を運んでみた。繁華街には人々が絶え間なく行き来する場所に試合の告知看板が立ててあった。その内容は小田急電鉄の改札前に飾ってあったものと同じだ。更に進むとゼルビアのポスターを掲示している店が転々としている。どうやら町田市周辺の風景に、ゼルビアは切っても切れないものになっているようだ。
試合会場の最寄駅が華やかに飾られている光景はよく目の当たりにする。東京で言えば味の素スタジアムの最寄り駅である京王線飛田給駅がそうだ。飛田給駅は至る所に、青赤緑が飾られている。しかし、東京のJクラブをホームタウンとしている街はどうだろう。街灯フラッグが陣取り合戦の如く掲げられている。あるいはポスターが転々と飾ってある光景は確かに目にする。駅周辺に弾幕のような大きなものが特別に掲げられていたり、試合告知看板が目立つところに設置してあるという話は聞いたことがない。東京都内のターミナル駅で、ここまで大々的にチーム名を掲示している都市を他に知らない。もしかすると町田は、東京で最もサッカーの匂いがする都市の一つなのかもしれない。
町田駅周辺の光景を見て思い出すのは、むしろ地方都市の光景だ。例えば松本山雅FCがある松本市では、駅の階段に松本山雅FCの応援団幕が掲げられている。FC岐阜がある岐阜市では、駅前の大型ビジョンで恒常的にFC岐阜の試合告知映像が流れている。湘南ベルマーレがある平塚駅と駅前商店街の様子は日本随一だろう。
全国リーグを戦うサッカーチームを擁する街ならば、町田駅前で目の当たりにした光景は当たり前のことかもしれない。しかし、東京のJクラブのホームタウンでは見かけない光景である。まして町田駅はホームスタジアムの町田市立陸上競技場がある野津田運動公園の最寄駅ではない。それを加味すると、東京のサッカークラブがある街としては異例の光景なのかもしれない。そんな町田市からゼルビアという一つのJリーグチームが誕生しようとしている。東京都でありながら、FC東京や東京ヴェルディとは違う形のクラブとなりそうだ。