～7/16 FC町田ゼルビア JFL 後期 第3節～ (1/4)

    東京都に街や文化は様々あれど、東京都において町田市ほど特殊な街はそうそうない。西は神奈川県相模原市、東は神奈川県川崎市。隣県の政令指定都市の狭間に存在するのが町田市だ。狭間にあるからと言って廃れていると思ったら、それはそれで大間違い。挟まれているからこそ大規模な街となっており、それこそ東京都でなければ政令指定都市になっていたかもしれない。

東京都下の40万都市と地元クラブの可能性

    町田市の最大商業地域は町田駅前となる。町田駅はJR東日本と小田急電鉄がクロスするように走っている。横浜と八王子を繋ぐJR横浜線と、小田原と新宿を繋ぐ小田急小田原線。都区内に住んでいる筆者は今回、新宿から小田急電鉄を利用して町田駅まで辿り着いた。

    改札口を通過するとあるものが目に飛び込んで来た。それは壁の掲示板一杯に作られたFC町田ゼルビア（以下、ゼルビアと表記）のコーナーだ。次の試合情報と直前の試合の対戦結果はもちろん、ゼルビアの悩みの種でもあるホーム観客動員数や、最新のJFL順位表がきちんと表示してあった。

    ポスターが貼ってあるだけならまだしも、細かい情報を随時発信出来るようになっているとは。ゼルビアの試合を見に行ったことがなくとも、毎日小田急電鉄を使用する人ならば、自ずとゼルビアの状況を把握できるに違いない。

    続いて、JR町田駅の方面へグルっと回ってみた。JR町田駅の方へ向かうコンコースにはペスカドーラ町田（Fリーグ所属フットサルチーム）と並んで応援弾幕が貼ってあった。『 町田市はFC町田ゼルビアを応援しています 』と書いてあるので、町田市が掲示してあるものに間違いない。広告スペースでもない一帯にズラッと青と黄色の弾幕が飾られていた。そのコンコースは町田駅を十字に交差する鉄道の、乗り換え客であれば必ず通る場所だ。町田駅で乗り換える人ならば、自ずと町田市にはゼルビアとペスカドーラ町田の存在を把握するに違いない。