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【試合予定 JFL】日本フットボールリーグ 前期 第1節

今季リーグ最終戦が12/10(土)11(日)に行われる。

12/10(土)13時 横河武蔵野FC vs ツエーゲン金沢(江東区夢の島競技場)

横河武蔵野FCは勝点35で14位、ツエーゲン金沢は勝点46で7位となっている。

前節、横河はブラウブリッツ秋田に対し、試合終了間際まで2点リードしながらラスト数分で連続失点を喫し、引き分けに持ち込まれた。なんとか残留は決めたものの、煮え切らない試合となった。今シーズンの横河は、そんな試合の連続だった。先制すれば負けないが、勝点を伸ばすことができなかった。得点の少なさが要因のひとつとして挙げられるが、それは攻撃陣だけの問題ではない。チーム全体としてどのようにフィニッシュまで持ち込むのかという部分をもっと詰めていく必要があるのではないか。

今シーズン敗れた15試合のうち、8敗が0-1である。更に言えばゴール数は違うが、他にも3試合が1点差の負けである。紙一重の差であり、これらを勝点に繋げられればもっと順位を上げることができた。守備から試合に入るのは悪いことではない。失点34は上位チームにも劣っていない。このディフェンス力をいかにゴールに結びつけるかが大きな課題だが、もっとボールを大事にすることが必要ではなかったか。

横河は奪ったボールをすぐに前線に蹴ってしまうことが多かった。これをもう少しパスを繋げれば、自分達の攻撃の時間を増やせるはずだ。前節のブラウブリッツ戦後、MF高松健太郎は、「もっとボールを預けてほしかった」と言った。これはチームへの批判などでは決してなく、パスをもらえれば起点になれるという、自分への自信と責任感の表れだ。今シーズン、ホームでは2試合しか勝てていない。最終節のツエーゲン戦はホーム・夢の島競技場で行われる。3勝目を収め、サポーターに勝利を届けたいところだ。いきなりゴールを量産できるようにはならないだろう。より多くのゴールを奪うには、積み重ねが必要だ。だからこそ、ツエーゲン戦は来シーズンに繋がるような試合を見せてもらいたい。

 
12/11(日)13時 FC町田ゼルビア vs カマタマーレ讃岐(町田市立陸上競技場)

FC町田ゼルビアは勝点58で4位、カマタマーレ讃岐は勝点40で11位となっている。

前節、アウェイでアルテ高崎と戦ったゼルビアは、試合終了間際に奪ったMF酒井良のゴールで勝利を収めた。この結果、悲願のJ2昇格が事実上決まった。今シーズン、ランコ・ポポビッチ監督を招聘し、前年に見せた攻撃的なサッカーを更に進化させた。縦への爆発的なスピードが顕著だった昨シーズンの特徴を維持しながら、徹底したポゼッションからサイドも広く使う、相手に的を絞らせない攻撃を目指した。また、攻めている時でも守備へ注意を傾け、バランスを意識した。シーズンが進むに連れて徐々に洗練されていき、失点は激減した。ここまで28失点は、試合数の少ないソニー仙台FCを除けばリーグ2位の少なさだ。得点数は少し下がったが、それでもリーグトップクラスの破壊力であることは変わらない。最終節でゴールを量産すればリーグトップの得点数でシーズンを終えることも可能だ。

この結果は、攻撃の迫力と守備の安定感を両立させた、バランスの良いサッカーを実践している証明である。昨シーズンはスタジアムの基準など、ピッチ外の問題でJリーグ昇格を逃した。今シーズンはしっかりハードルをクリアし、ピッチ内での結果次第となった。4位以内に入れば確実に昇格できるという新たなプレッシャーが生まれたが、ゼルビアはそれも力に変えるかのように昇格圏内を維持し続けた。そして遂に、Jリーグへの扉を開いたのだ。最終節の舞台は、幾度となくゼルビアの攻撃的サッカーが披露されてきた野津田競技場だ。

すでに昇格はほぼ確定させており、目に見えないプレッシャーからは解放されている。きっと、見る者をワクワクさせるようなプレーが随所で見られることだろう。尚、契約満了に伴い、ポポビッチ監督は今シーズンで退任となることが決定した。ポポビッチ監督とゼルビアの幸福な1年の締めくくりを、サポーターは目に焼き付けてほしい。

 
<12/4終了時の日本フットボールリーグ順位>
1位 勝点67 SAGAWA SHIGA FC
2位 勝点63 AC長野パルセイロ
3位 勝点59 松本山雅FC
4位 勝点58 FC町田ゼルビア
5位 勝点55 V・ファーレン長崎
6位 勝点46 HONDA FC
7位 勝点46 ツエーゲン金沢
8位 勝点46 FC琉球
9位 勝点44 ホンダロックSC
10位 勝点42 栃木ウーヴァFC
11位 勝点40 カマタマーレ讃岐
12位 勝点38 佐川印刷SC
13位 勝点37 ブラウブリッツ秋田
14位 勝点35 横河武蔵野FC
15位 勝点35 MIOびわこ草津
16位 勝点34 アルテ高崎
17位 勝点18 ジェフリザーブズ
18位 勝点16 ソニー仙台FC